距離的にもさいたま新都心駅から東京駅までは、JR宇都宮線でたった5駅30分、437円で行ける。日本全国の平均通勤時間が片道39分（総務省統計局調べ）ということからして地方に照らし合わせれば同じ県内というよりも同じ市内レベルの近さ。これを田舎だとするならば、東京23区以外はすべて田舎になる。
「いや、田舎だよ。東京まで30分かかるから～」
東京まで２時間近くかかる北関東の人間からすれば、嫌み以外の何ものでもない。
「いやいや、荒川を越えたら東京じゃないから～」
足立区、葛飾区、江戸川区の都民に今すぐ謝れ！
「たしかに東京は近いかもしれないけど、地元には何もないから～。『たまアリ（さいたまスーパーアリーナ）』しかないから～」と埼玉県民はすぐに言う。
いやいや、ほぼ住宅地で駒沢公園くらいしかない世田谷区よりもいろいろあるんじゃないか？ ていうか、お前ら埼玉県民は港区を中心に目黒区、渋谷区、品川区、中央区、千代田区くらいまでしか東京と認めてないんじゃないのか？ 北区、板橋区と池袋のある豊島区までは埼玉と思ってんだろ。下手すりゃ、練馬区は埼玉の外れくらいに考えてるんじゃないのか？ なぁ？
実は埼玉には海がある
あと、埼玉県民がよく言うのは「海がないから～」。
たしかに海には面していないが、例えばさいたま市中心から横浜市の海水浴場である『海の公園』までは車で約１時間10分。千葉市の『いなげの浜』までは約１時間20分で行ける。ちなみに海のある北海道旭川市から一番近い『臼谷海水浴場』まで約１時間22分。海はないけど海が遠いとは言い切れないレベルだろう。
しかし海がないことをいじって欲しいのか、越谷市の県営『しらこばと水上公園』に「ホワイトビーチ」という砂浜を作っている。実際には砂浜というよりもプールから離れた場所に作られたビーチバレーなどができるコートなのだが、いかにも“白い砂浜”をイメージさせるようなネーミングにして「海なし県に砂浜を作ってみました（笑）」的なのが、あざとすぎる。
行政主導で“ディス”商法をするのが埼玉県である。
