395回 「ワンパンマン」村田雄介の炎上とは何だったのか
漫画『ワンパンマン』(原作・ONE 作画・村田雄介)の最新話が6月4日に無事配信されたわけだが、なんだかモヤモヤした気分でいる人もいると思う。
無事更新されたのにモヤモヤするとはどういうことかと訝しく思う人もいるだろう。
まず、『ワンパンマン』について知らない人に一応説明しておこう。
2009年からONEがウエブサイトで連載していたギャグを交えたヒーロー漫画『ワンパンマン』。読者であった村田雄介(アニメ化もされた大ヒット漫画『アイシールド21』の作画担当で知られる)がSNSでONEとコンタクトをとり共同制作の話を持ち掛け、結果としてONE版の『ワンパンマン』を村田がリメイクした村田版『ワンパンマン』の連載が2012年から「ヤングジャンプ」のウェブコミック配信サイト「となりのヤングジャンプ」で連載が始まり、アニメ化もされたヒット作に。
ONEのアイディア・ストーリー構成力に村田の画力が加わることで、評価は高いものの知る人ぞ知る的存在であった『ワンパンマン』は一大人気作となったのである。
海外でも人気となり、ハリウッドで実写映画化されることが発表され現在制作中という。
では何がモヤモヤさせているのか。
村田版の原作改変やオリジナルエピソードがどうにも気になってしょうがないとか、発表されている話のストーリー自体が変わってしまうような書き直しが度々あることにモヤモヤするという話ではない。まあ、そういう人も大勢いると思うが、その人たちはずっとモヤモヤしているか、村田版をもう読まなくなっているだろうから、それを理由に今のタイミングでモヤモヤするということもないのである。
X上に投稿された村田氏のある投稿が今回のモヤモヤのきっかけとなっている。
5月24日、拝外主義的デマで知られるイギリスの極右活動家がパキスタン系住人について差別的なことを語っている動画を紹介したイギリス人と思われる自称ニュース系の極右アカウントの投稿に村田氏が返信したのが発端。
