『セクシー田中さん』問題を受けて、人気漫画『海猿』の作者・佐藤秀峰さんが、2月2日、noteに『死ぬほど嫌でした』というタイトルの記事をアップし、映画化に伴って起こったさまざまな問題やそのときのご自身の心情を赤裸々に吐露した……まではいいんだけど、その中で佐藤さん、「一度、映画の撮影を見学に行きました。(中略)プロデューサーが主演俳優を紹介すると言うので挨拶に行きました。撮影前だったらしく、その俳優はピリピリしていました。プロデューサーが話しかけると『原作者?しゃべんなきゃダメ!?』と吐き捨てました。嫌なヤツだと思いました」と、いきなり主演俳優(伊藤さん)の態度の悪さを暴露! これに対し伊藤さんは、自身のインスタグラムで「(noteの)記事を読みました。『海猿』は僕にとって一生の財産です。(中略)約20年前、現場に出向いて下さり佐藤先生に頂いた原画を今も大切にしています」とコメントしたものの、「かえって嫌味」と感じる人多数。いや、佐藤さんが当時のことを思い出して、つい書きたくなってしまった気持ちはわかるけど、さすがに貰い事故(もしくは流れ弾)すぎて、「伊藤さん、ちょっと気の毒……」と思っちまったわ。
ただ伊藤さん、最近は割と「嫌な奴」を演じることが多く、しかもそれが似合っているため、こういう情報が出てきても、あまり意外な感じがしないのもたしか。ちなみにアタシ、来週、舞台『欲望という名の電車』を観に行くんだけど、そこで伊藤さんが演じるのも、やはり粗野で嫌な奴。ますます観るのが楽しみになってきたわ……!
<水曜日掲載>
PROFILE:
エスムラルダ(えすむらるだ)
1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001