「まずは店落ちを少しでも改善しましょう。私の店では120分コースはプラス10分サービスをマストにしてました。そしたらお客さんのだいたい3分の1が120分コースを選んでくれるんです。単価が高くなるので、必然的に店落ちもよくなります。女の子に理解してもらう必要はありますが」
いいですね! それはすぐにでも導入できそうです。
「あとはセラピストのバック率ですね。60%というのは悪くないと思うんですが、正直、女の子がそのレベルなのかっていうのは気になります。例えば本指名を月5本以上呼べてる子はそのままで、呼べない子は55%に落とすとかは考えてもいいかもしれないです。指名客の呼べない子は辞めても仕方ないくらいでやらないと、なかなか利益の出る体質にならないと思いますよ。ただこれをやるとセラピストのモチベは確実に下がるので、逆に何かをやるとこうするよっていうメリットも合わせて提案する必要もありますが」
確かに…。なかなか歩合を下げるっていうのは言いづらいですね。郊外の店だけど条件が悪くないから出勤してくれているセラピストもいると思うので。とはいえ、店が潰れては元も子もないし悩ましいです。
「ところで今、部屋って2つですよね。単純計算してみましょう。1部屋の1日マックスって7件くらいなんですよ。つまり店落ちは1部屋4万2000円で、2部屋で8万4000円、仮に30日フル稼働したら252万円です。これで経費が60万円かかったとしても、今のままでも最高で190万円の利益が残るはずなんです。ここまでは無理かもしれませんが、正直、ちゃんとやれば黒字にはできると思いますよ」
本当ですか! 信じていいんでしょうか? その言葉。元てんちょーさんが神に見えてきました。
「ひとまず現場を見てみたいので、来月はよかったらお部屋を確認させてもらってもいいですか? 少なからず問題があれば指摘できると思います」
そんなわけで来月はお部屋訪問編に続きます! ただし現状は、なんの対処もできてないので赤字垂れ流し状態。予断が許されない状況であることに変わりありません!
開業と文/野中ツトム(東京 大山&赤塚メンズエステ「ふくらみカルテ」※旧店名「カラマーゾフ」)