もちろんそういう批判を一読者が思うことについてなら全然理解できる。僕だって「おいおい、この原作の映画化をあの監督がやるのかよ…」と思うことはしょっちゅうあるし、一編集者としてそういう言われ方をすること自体はわかる。「箕輪が担当してる本だから買う」と言ってくれる読者もいる一方で、「箕輪が絡んでるから買わない」という読者もいる世界なのは当然わかっているし、格闘技ファンが「箕輪よ、こっちサイドには来るなよ」と思うのも全然理解できる。
しかし、本業が編集者のクセして、同業者の仕事にそういう口出しをしてくるのはちょっとダサすぎる。「だったら、お前がやってみろ」としか思えないからだ。
そもそもこの本のために、超多忙のなかで20時間以上ものインタビューに応じてくれた、堀口恭司にも失礼だ。彼だけでなく他にも関わっているスタッフもいる。僕を批判するのはいいけれど、「箕輪なんかと本を作るんだ」などとSNSで言うのはダサいし、果たして年輩の同業者が後輩に言うべきことか?
堀口恭司との仕事のことまでバカにされてしまったら、さすがにトークイベントで謝ることはできないな。
それが出演自体をキャンセルすることにした主な理由だ。ケンカになったら、企画自体も成立しないし、その場が丸く収まることはないから、良かったんじゃないかな。
まあ、そのことを表明したら、水道橋博士が急にハッスルして絡んできたのにはビックリしたけれど(笑)。