PR
PR

音喜多駿インタビュー 高齢者からの反発に怯まず医療費一律3割負担を提言した真意

インタビュー
インタビュー社会
PR
PR

音 おっしゃる通りです。ですので、賛成する高齢者の方にこそ発信をしていただきたい。こうしたことを発信してくださる味方を作っていけるかどうかが、これからの鍵になると思います。

――「老人の医療費負担を増やしたら痛い目を見るのはその老人の面倒を見なければならない現役世代自身だ」とか「自分たちが老人になったときに自分で自分の首を絞めることになる」という批判が、賛成している人たちに向いている気がします。それについては?

音 高齢者と同居していて同一の家計を持っている方ならば、高齢者3割負担になることで家計の負担が増えます。しかしすべての方がそうではありません。まず若い世帯全体の可処分所得を増やしていく、社会保険料負担を下げていくということが喫緊に必要だと思います。そうした優先順位を高齢者の方にもしっかりとお伝えしていくことが重要だと思います。

PR

日本版MMTと医療との相性は悪い

――ほかの主張をする政治組織についてお聞かせください。たとえば「バンバンお金を刷ったり、国債を発行したりすれば全然問題ない。だから老人医療費の3割負担も反対だ」といった主張についてはどう思いますか?

音 税は財源ではないという日本版MMTと言われる考え方ですね。考えを持たれる方がおられること自体は否定しません。しかし政策として実行するのは論外です。最近インフレ基調が顕著になってきているわけですが、もしこんな政策を実行したら大変なことになりますよ。

――どういうことですか?

音 彼らはお金を刷って過度なインフレが起きたら止めると言ってます。土木工事なら止めることが可能かもしれません。しかし医療の場合は、インフレが起きたからお金を刷るのを止めます、医療も止めますということは絶対できません。人の命に関わることですから。日本版MMTと医療との相性はそもそも悪いんです。お金をどんどん刷れば解決するなんて簡単にはいかないですからね。だからみんな苦しんでいるわけです。

タイトルとURLをコピーしました