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音喜多駿インタビュー 高齢者からの反発に怯まず医療費一律3割負担を提言した真意

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――その開業医の団体といえば日本医師会ですが、そこから反対声明が出ていたりするんでしょうか?

音 公式声明が出ているかは承知していません。しかし当然、極めて慎重なスタンスであることは予想がつきます。そうした業界団体との軋轢みたいなものを乗り越えて、いかにこの政策を実現していくか、極めて大きな今後の課題になってくだろうと思いますね。

――行動変容を起こした場合、実際に日本人の寿命が短くなったり、健康を害したりはしないんでしょうか?

音 海外の調査ではありますが、頻回受診する方と無保険でなかなか来ない方の間に有意に健康の差が認められなかったという、アメリカのオレゴン州のデータ(※)が出ています。また、国民皆保険の国とそうでない国とで平均寿命に明確な差があるわけでもありません。平均寿命と手厚い医療費補助は無関係ということが証明されつつあります。ですから頻回受診が減ったからすぐさま何か健康に影響があるとは言い切れないと思います。

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※2010年、米オレゴン州で行われた「公的医療保険の効果を検証した実験」で、身体面の健康増進効果が見られなかったという結果が出た。

維新は右からも左からも批判される

――ご自身のことをお聞かせください。音喜多議員は維新の会に入る以前に都民ファーストの会に所属されたりとかご自身の団体を作られたりと、いろんな形で政治活動を行ってこられました。さまざまな形で経験されてきた中で、維新の会はどんな政党だと思われますか?

音 維新の会は「正しく体育会系の政党」です。やるべきことをやって、ちゃんと思想信条がしっかりしていて、党のために貢献できる人であれば、私のように1期生であっても政務調査会長という政策責任者を任せてもらえる。東京出身だろうがどこ出身だろうが、正しく実力が評価される。維新の会とはそういう政党であり、すごくフェアだし、風通しがいいと思っていますね。

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――今後、維新はどんなことを目指しているんですか?

音 維新は政権与党になる力は正直まだありませんが、キャスティングボードを握れる可能性はあると思っています。私たちが最も支持されているのは、30代から40代のビジネスマン、経営者、働き盛りの層。一部高齢者から多少の反感・反発があるとしても、この支持母体を強固に固めて30代40代をさらに強くして、一部の高齢者の理解を得て、議席を40から60、80と増やすことでキャスティングボードを握って政策実現を目指しています。

――リベラル層、左翼と言われる人たちから「自民党と大差がない」「ネトウヨ層に支持されている」といった紋切型の批判を受けています。それについてどう思われますか?

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