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音喜多駿インタビュー 高齢者からの反発に怯まず医療費一律3割負担を提言した真意

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大阪が地盤ではないからこそ反発のある政策を言えた

――維新の会は大阪以外はまだまだ基盤が脆弱ですよね。とすると、党内の中で高齢者の医療費に関する改革案については慎重論があったのでは?

音 おっしゃる通りです。「3割窓口負担への見直しをいきなり主張したら高齢者の方々の反発があまりにも強いんじゃないか」とか「大胆な政策を打ち出すのはどうなんだ」「(選挙で)戦い切る体力はあるのか」といった意見がありました。

――音喜多議員は維新の会の中でも若手、しかも地盤が大阪ではない。そうした不利な立場ですから、発言したり、積極的に意見をまとめたりするのは勇気がいるのではないですか?

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音 逆に「大阪の議員だから言えるんだ」とか、「大阪の人間が強引にまとめにきた」といって反発するという場合もあって、ケースバイケースです。私のような選挙が厳しい東京に地盤を置く、いわば外様が「冷静に日本全体のことを考えてやっぱり医療制度改革が必要だし、維新として打ち出すべきじゃないか」と言うからこそ納得するという面もあるんです。

――そんな中、よくまとめましたね。

音 党内で丁寧に議論を重ねた結果、ニュートラルにまとめることができたと思っています。「現役世代を徹底重視し、未来のために投資をしていく、批判を恐れず選挙を恐れず、やるべきことをやる――というのが党是じゃないか」ということで最後はこの案にまとまっていきました。

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3割負担により高齢者の行動変容を促す狙い

――もうひとつ気になったのは医療業界の反対です。1割から3割負担にすることで、クリニックに通う高齢者が激減し、開業医からすると収入の大幅減になりかねないということで猛烈な反対が予想されました。それでも発言したのははなぜでしょう。

音 「1割だったら毎週毎日に行くけど、3割負担だったら2週間に1回、1カ月に1回にしておこうか」といった行動変容。これを起こして医療費歳出を圧縮していく、適正化していくということが、私たちの医療制度改革案の狙いの一つです。

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