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なかやまきんに君と本源セミナー:ロマン優光連載296

連載
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ここでの関氏はしっかりとお笑い対応できており、求められている滑稽な関氏像を演じるかのようなトークをしているし、かっての相方に関する話などには善人っぽさすらあった。霜降りの二人の力もあって、非常に面白い関氏の姿があったわけだが、だからこそ、よくないのである。

霜降り明星の二人は当然わかっててやってるわけだが、リスナーの多くも「わかっててネタとして楽しんでいる」と思っているし、実際そうなのだろう。

しかし、世の中にはわからないで本気で聞いている人もいるし、わかってるつもりだけどわかってない人も、わかっていたはずなのに取り込まれる人もいるのだ。

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番組きっかけで関氏のことを面白いと思い、彼の仕事を追っかけだす人がいるかもしれないが、そこにいるのは番組の中の芸人・関暁夫ではなく、陰謀論ビジネスの人・関暁夫なのだ。 

昔から関氏は都市伝説とは言っているものの、どちらかといえば陰謀論の話をすることが多い人で、採集してきた話だけではなく、あからさまに自分でつくった創作都市伝説みたいなものを本に載っけていたような人だ。

最初はお笑いのためのネタとして陰謀論を扱っていたのが、本気で信じている人向けのビジネスをやるようになった人だ。個人的には今もビジネスでやっているだけで、四六時中ああいう話に触れているので影響は受けているが、完全に本気で信じているわけではない疑いを持っている。まあ、そっちの方が金のために信じてもないことを人に吹き込んでいるわけだから余計に悪いのだが。

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仕掛ける側に進むのと単純に信じるようになってしまうのには、同じ取り込まれるといっても違いはある。

都知事選で元航空幕僚長・田母神俊雄氏に接近しているのも、本気で当選させたいとか本気で支持しているではなくて、田母神支持層と自分のビジネスの対象層の親和性の高さを感じて、そこを取り込むための行動ではないか。

『霜降り明星のオールナイトニッポン』出演も、あらたな顧客の獲得に利用されないか、はなからそれが目的だったのではないかと思ってしまう。

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