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殺されたのに自業自得と叩かれ同情されなかった可哀想な被害者たち

社会
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殺されてもなお後ろ指をさされる人がいる。タワマン女子のように1000万円巻き上げようが、安倍元首相のように統一教会と蜜月だろうが、殺されるほどの悪行ではない。死者を貶める輩たちは恥を知れ!
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命より重いバイクなどない

世の中にはムゴい殺され方をしたのに、自業自得だと叩かれる可哀想な人が存在する。日本人の大好きな自己責任論だ。ここでは、そんな人でなしな世間の声と、不憫すぎる被害者たちを見ていこう。
5月8日未明、東京・西新宿のタワーマンション敷地で刺殺された平沢俊乃さん。同日、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、自称配送業の和久井学。平沢さんが勤務していたガールズバーで知り合い、4年ほどの付き合いがあった2人。供述によると、平沢さんは結婚を匂わせつつ、和久井から1~3000万円の資金提供を受けていたという。
未来の妻のため、命より大切にしていた愛車やバイクを売り、消費者金融からも約700万円を借りて金の工面をした和久井。しかし、目的のモノを受け取るや平沢さんの態度が一変。関係悪化により資金の返済を求めた和久井を、平沢さんはストーカーとして通報した。さらに「精神的ダメージを与えた客からは、こちらも命を賭けて搾り取る。これは迷惑料だ」と主張する平沢さんのインスタライブの動画も発掘される事態に。
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こうした背景が明らかになるにつれ、被害者である平沢さんに「自業自得」「結婚詐欺」「命を賭けていたんだから殺されて当然」などの批判が殺到した。
金だけもらって店を出禁にするというのは、体と金というフェアトレードを行う立ちんぼにも劣る所業という声もあるが、数十箇所も刺され絶命させられるほどの悪行では決してない。
和久井は命より大切な乗り物を売ってしまったことに絶望し、平沢さんの命を奪った。つまり、平沢さんの命を乗り物と等価、1000万程度と認識したわけだが、人の命が金より重いのは小学生でもわかること。彼女の容姿が嫌いなタイプだからって、世の上がり目のない弱者男性たちが女に相手にされない妬み嫉みを平沢さんにぶつけるのはもってのほかだ。
愛憎入り交じる痴情のもつれでは、陰惨な殺され方をするケースが少なくない。
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2023年7月2日、北海道・ススキノのラブホテルで発見されたのは、頭部のない男性の遺体だった。 捜査により、遺体は会社員・浦仁志さんのものと判明。同月24日、道警は職業不詳・田村瑠奈とその父親で精神科医の修、母・浩子の3人を殺人や死体損壊・遺棄の容疑で逮捕した。ホテルから持ち去られた浦さんの頭部は、両眼球や舌、食道気管などが摘出された状態で、田村家の浴室から見つかった。
サイコホラーのような尋常ならざる状況は、世間の下世話な好奇心を煽ったが、普通でないのは、容疑者家族だけではなかった。被害者の浦さんは、夜な夜なクラブやハプニングバーに出没。女装により女性を油断させ口説くのが得意技で、そのせいでいくつかのバーからは出入り禁止を言い渡されていた。容疑者の田村瑠奈は、浦からレイプ被害に遭い、その様子を動画に撮られていたと見られている。 これらの情報が真実ならば、容疑者3人に酌量すべき余地はあるかもしれない。
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