PR
PR

『テコンダー朴』原作者白正男による正しい歴史認識と人権思想講座 第17回 欧米の大麻合法化の流れに日本は追随するな

連載
連載社会
PR
PR

人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。世界で大麻の取り締まりを緩和する流れがあるが、日本もこれに追随しようという主張に対して、白先生は異を唱える。

PR
PR

第17回:欧米の大麻合法化の流れに日本は追随するな

ドイツで嗜好品として大麻を使用したり、栽培したりすることが4月1日から合法化された。

嗜好用大麻が合法化されたのは欧州ではマルタ、ルクセンブルクに続いて3カ国目。ウルグアイ、カナダ、メキシコ、アメリカの一部の州、オーストラリアの一部の地域等でも嗜好用大麻は合法化されている。欧米では大麻を積極的に取り締まらない「非犯罪化」政策をとる国が多い。アジアでは嗜好用大麻が解禁された国はまだないが、韓国とタイで医療大麻が合法化されている。大麻の規制緩和、合法化の流れは、世界で徐々に広がっているようだ。

 では日本でも大麻を合法化すべきかというと、自分はそうは思わない。そもそも欧米では大麻は酒や煙草と同じくらいありふれた身近な嗜好品であり、今さら取り締まるのは困難。しかし日本では大麻はそれほど普及しておらず、嗜好品として使用する習慣が根付いていない。欧米と日本では大麻を取り巻く状況が大きく異なっている。国民の約4割が大麻経験者といわれるアメリカと、大麻で検挙される人数が年間5000人程度の日本とでは状況が全然違う。安易に欧米に追随して大麻の規制を緩める必要があるとは思えない。

PR

一般に言われてるほど安全ではない

 日本人にとっての大麻は、エスキモー(アラスカ先住民)にとってのアルコールと似ていると感じる。エスキモー社会にはもともと酒を醸造したり飲んだりする習慣はなかった。アルコールは近代になって外部(白人社会)から持ち込まれた。飲酒の習慣も文化も存在しなかった為か、エスキモーはアルコールに自制が利かない者が多いらしい。エスキモーはアルコール中毒になる者が多く、社会問題になっているという。

 一方、日本人は大麻を嗜好品として使用する習慣がなかった為か、大麻に自制が利かない者が多いような気がする。インドやタイといった大麻が比較的簡単に入手できる国を旅行していた時、一日中ひたすら大麻を吸っているクズ日本人をよく見かけた。日本で嗜好用大麻が合法化されたら大麻中毒になる者が激増して大きな社会問題になると思う。日本では大麻の規制緩和は医療分野に限るべきではないだろうか。

タイトルとURLをコピーしました