デカすぎすごいなメンチカツ
首都圏に展開する大人気のスーパーマーケット「OK」(オーケー、人によっては何故かオーケーストアと呼称)。その圧倒的なお値安感に魅了されるファンは数知れず、歓喜の声に誘われた私もあれこれ弁当を食べることにした。
さて、連載2回目にしてヤバいやつに当たったかもしれない。
まずは写真を見てほしい。
おわかりだろうか?
これが何かというと、容器のフタにおもっきり頭をぶつけているメンチカツなのだ。オイオイ、容量の限界を攻めすぎでしょうにー(にこにこにこ)。
というわけで、デカいメンチカツと唐揚げ、さらに明太子が入った弁当をいただく。
322円(299円+税)
(※オーケークラブ会員は上記から3%相当額割引)
カロリー:955kcal
タンパク質:24.9g
脂質:43.6g
炭水化物:120.3g
食塩相当量:3.8g
オカズは2つに割ったメンチカツ、唐揚げ2個、小松菜と人参の煮物、紫の漬物、メンチカツ下のケチャップスパゲッティ。これに加えて白米の上に黒い海苔、横一文字の明太子である。
カロリーはほぼ1000kcal。k=キロは1000という意味なので1000000cal。つまるところ100万カロリーだ。すごい。
さて。弁当の名前に「肉旨」とあるし、こういう場合はまず一番の強敵から攻めるのがセオリー。メンチカツに食らいつく。
豚肉を捏ねまくった、ミッチリとした食感。
玉ねぎだらけかもなと杞憂したがそんなことはない。野太い旨味をソースのシャープな酸味が整えている。旨い。
唐揚げも良い。
醤油をあまり感じないうま味重視の調味。ごく微かながらスパイスも感じる。唐揚げとフライドチキンの良いところ取りだ。ビールが欲しい。そう思わせられる。
そう、ビールだ。この唐揚げもメンチカツも、どっちも威勢良くビールで流し込みたいハイテンション味だ。となると問題が生じる。どちらの味も米飯を呼ばないのだよね……と、ここで満を持して登場するのが明太子なのである。
明太子を箸先に乗せてぺろりと舐める。喉がヒュッとするくらいに辛い!
海苔をちぎってご飯を口に放り込む。うん。美味しい。辛さが油脂を断ち切り、米飯を呼ぶ。米が進めば、煮物、漬物が稼働し始め、流れが生じる。あとはその濁流に乗ってどんどん進むだけ。
うむ、この弁当の本当のメインは明太子だったか。
刮目すべきはこの辛さだろう。半端な辛さじゃこのバランスはなし得ない。紅一閃。人心地ついたころには、一気呵成に食べ終わっていた。
文・撮影/東山セレクトショップ