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庵野秀明版『宇宙戦艦ヤマト』始動:ロマン優光連載311

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金田伊功、芦田豊雄、湖川友謙といった面子が参加した作画のクオリティの高さ。

音楽の宮川泰の力も大きい。

「バトル」アニメしかなかった時代に「戦争」アニメを成立させたこと。

イスカンダルとガミラスの双子星設定、反射衛星砲、次元潜航艇、ヤマトのコクピットやアナライザーといったSF的な設定や描写、デザイン。

当時としては人間ドラマに力の入れられた、対象年齢が少し高めに設定されている作品であり、敵側のサブキャラまで人間描写がしっかりとされている部分。

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デスラー総統のように敵役でありながら主人公以上に人気が出る魅力的なキャラというのは、実質初めてだろうし、また、敵だった人気キャラが続編で味方になる展開もここから始まったようなものだ。

ただ、こういった要素は後続の作品によって更新されてしまったわけで、より洗練され深化したものを先に見てしまった人には辛いだろうと思う。ただ、音楽面、音効のすばらしさは未だに色あせていないとは思うのだが。

また、プロデューサーであり実質的に作品を支配していた西崎義展氏の考えが強く反映されている部分も多く、毀誉褒貶のある西崎氏らしいアクの強さが随所に感じられる作品でもある。1980年の『宇宙戦艦ヤマトIII』(オリジナルシリーズ7作目で、テレビアニメとしては3作目)放送の段階で子供心に古臭く感じたのをおぼえている。既に『機動戦士ガンダム』が放送されており(うちの田舎ではガンダムは遅れて土曜の朝6時半に放送していたのだが、本当にがんばって早起きをしていた)ブームとなりつつある時期だったし、同時期には『伝説巨神イデオン』『あしたのジョー2』が放送されていたのだから。

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