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衆議院選挙2024で色々思った:ロマン優光連載314

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314回 衆議院選挙2024で色々思った

衆議院選挙2024、たいていの人の予想通りに自民党・公明党の議席が大きく減少したわけだが、裏金議員の問題、物価の高騰、増税によって与党のイメージが悪化したことが原因なのは間違いないだろう。個々の政策の違いとか、憲法改正、夫婦別姓、同性婚、LGBT問題、マイノリティの権利問題といったものは世間の多くの人はさして関心がなく、わかりやすい不正とか、わかりやすく日々の生活が苦しくなっていくことに対する不満のほうが重要であるということがあらためて証明されたような気がする。

旧統一教会との癒着の問題がこの選挙にどこまで影響したかはわからない。そんなことは忘れている人も多かったのではないだろうか。そもそも、あれを問題だと真剣にとらえてなかった人も多かったのかもしれない。

まあ、裏金問題と生活の圧迫で与党のイメージが悪化したというだけであって、イデオロギーとかそういうところで起こったわけではないということだ。

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維新の議席があれほど減ることは予想していなかった。あれも維新のイメージが希薄化、悪化したことによるものではないかと思う。政治改革を訴えて出てきた維新だが全国的に見れば特に何か成果をあげたイメージもなく、日に日に影が薄くなっている。言っていることも自民党と変わらないイメージで特に維新に投票するメリットがあるようにも感じられないだろう。あと、維新周りはわかりやすい不祥事も多く、今までもガラの悪い人が悪目立ちしてきたし、馬場代表の発言はたいてい感じが悪い。これでイメージアップするわけがない。

大阪でだけは人気があるが、在阪放送局によるイメージ戦略によって「やってる」感を出すことに成功しているということだろうし、中央対大阪みたいな図式をつくることに成功しているということなのだろう。維新が大阪で作り上げたイメージは他の地域の人にとってはどうでもいいことであり、そりゃ全国では人気は出ないだろうと思う。しかし、たまに大阪に行ったときにテレビで在阪放送局制作の番組を見るとほんとに驚いてしまう。

これまで在党員以外では今回落選した音喜多駿氏が維新では目立っていたが、反リベラル・反左翼的なネットの話題に乗っかっての軽薄な発言(それゆえに謝罪も多い)が目立っていただけではないだろうか。SNSで軽々しくネットの特定層に受けそうな発言して目立っているだけで、特に特定層の中でも気の利いた事を言っていたわけでもなく、人気があったかといえばそうでもないのではないか。彼のことで一番人々の記憶に残っているものは、政治的活動でも訴訟沙汰でも様々な問題発言でもなく、自身の男性器が映り込んだ画像をアップしてしまったことなのではないだろうか。

なんであれ、維新は今回自民党から離れた層の受け皿にはなれなかったということだ。

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