336回 広末涼子の事故報道やアニメ『アン・シャーリー』脚本家に対するSNSの反応
広末涼子に関する報道、X民の憶測や「気の利いた事を言おう合戦」みたいなのを目にすることが多くてゲンナリしている。ただでさえ坐骨神経痛と花粉症と風邪で弱っているのに、ああいうものを見ているとさらに弱ってしまう。確かに危険でありえないような事故だし、その後の看護師に対する暴行など不可解なことが多いのだが、それだからこそ、いろんな可能性を考えて報道を控えたり、不用意な発信はひかえた方がいいのではないか。
薬物疑惑などを唱える人もいるがもし違ってたらどうするんだという話だし、勝手に病名を挙げる人もいるが診察した医師以外の人がそんなことを言っていいわけもない。たとえ、その人が医師だったとしても、診察した医師の診断が公表されていないならば許されない行為だ。
なんらかのセンシティブな問題がそこにあるのは窺えるわけで、そこを配慮しないとだめだと思うし、適当なことを言っていると、事実関係がはっきりした後で自責の念に駆られることもあるだろう。報道にしても人権問題になる可能性をもう少し考えて抑えた方がいいのではないか。そういう事案だと思う。
憶測のたぐいとはまた別にSNS上でウケを狙った発言もよく見るのだが、今それをやっていい状況なのかよく考えるべきだと思う。初期の報道の「自称・広末涼子」という言葉のインパクトに引きずられて、ネタ化の方向に進んでしまったというのはわかるのだけど、もう少し落ち着いて反応したほうがいいと思うのだが。確かにSNS上の投稿にしろ、Web記事にしろ、はやく出すほうがウケはいいし、そっちのほうがのびるのだが、不安定な状態にある人を刺激し、より不安定な状態に追い込み何かおこっても大変だし、なにもはっきりとしたことがわからない状態で急いで書いて、書いたものが間違っていれば訴訟リスクも高い。
そうやって待っているうちに、注目度がなくなってしまうということもあるが、それだったらそれで構わないと自分は思う。