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庵野秀明版『宇宙戦艦ヤマト』始動:ロマン優光連載311

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当時の子供ですら西崎味を古臭く感じていたのだから、今の人が観るとそれはきついだろうと思う。ただ、次元潜航艇はかっこよかった。

オリジナルのヤマトは各作品が微妙に矛盾していたり、繋がりが悪かったり、急に前触れもなく重要人物が現れたり、ろくな説明もなく人が生き返ったり、大人になってから考えるとなんだか困ったところのたくさんある作品でもあった。

そういった作品だから、かつてのファンが今見直してもきつい部分があると思う。そうかといって単純に現代的に改変すればいいかという話でもない。西崎味全開はつらいけど、全くないと、なんか物足りないというか。

長年人気のラーメン店の店主が「変わらない味だと言われているが、実は少しずつ時代にあわせて味を変えている。本当に昔のままだとおいしくない」といった話をよくする。ここで大事なのは味を変えつつ、イメージは変わらないようにしているということだろう。春木屋に行ったのに麺尊RAGEのようなラーメンが出てきたら、たとえおいしくてもこれではないという気分はぬぐえないと思う。そういう感じ。

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個人的にヤマトのイメージで重要なところ、それは波動砲の発射シーンであり、デスラー総統の登場シーンであり、それを彩る音効であり、宮川泰による音楽だ。

あと付け加えるなら、沖田館長や土方艦長のかっこいい様子(なんかかっこいいが、よく考えると雰囲気だけで深みはない)だったり、ブラックタイガー/コスモタイガー隊や空間騎兵隊の加藤・山本・斉藤といったメンバーや戦闘シーンである。あと真田さん。

ここら辺は庵野監督に期待できるところなのでは。

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