「ニュースで論争を知って、件のYouTubeを拝見してみたんですが、再生回数はたった数万。それに、失礼かもしれないですけど、ものすごい美女が『パーカーおぢキモい』とか言ってるわけではなく、そんなに名の知れてない、見た目もふつうのコラムニストさんですよね。その人の発言で大きな論争が起きてしまうなんて、世の中平和だなと……」
ごもっともだなと思います。そんななか大変恐縮なのですが、強いて言えばレベルでも、お客さんであるおじさんの服装になにか思うことはありますか? 「おじさん客の半分はシャツ系、もう半分はパーカーを着ている印象なんですが、個人的にはパーカーのほうがお金持ちが多いなと。常連のパーカーおぢを思い浮かべると、その職業は、社長、医者、弁護士など軒並み高給取りばかり。
あとは、テレビマンや出版社の人など、ふだんの仕事でもパーカーを着てるんだろうなという方もいますが、いずれにせよちゃんとバーテンの私にもドリンクをくださるいい人たち。グラス1杯1000円ほどと安くはない店ですが、何杯もガブガブ飲むような人も、パーカーを着ていることが多いです。
あと印象的なのは、女装をしてくる弁護士の常連さん。けど、周りのお客さんにもよく気を使ってくれるし、金払いも悪くない。だから正直、パーカーだろうが何を着てようが、お金を持ってて場の空気を尊重できる人であれば、まったく問題ないと思うんです」
なるほど。逆に、スーツやシャツを着ているようなおじさんはどうですか?
「もちろん、そういう服装のなかでもいい客、悪い客はいますが、たいして飲んでもないのに悪酔いして、店の空気を乱すような荒れ方をするのは、圧倒的にスーツの人の割合が高いです。まぁ、ストレスが溜まる仕事をされてるのかなと思いますが、小さなバーで空気をぶち壊しにされたらたまらない」
ストレスから酒に走るのはわかりますけど、自己中な飲み方はキツいですね。
「そういえば、最近いらした54歳の自称青学卒のエリートサラリーマンがいたんです。年収も同世代の平均以上だと言ってらして、スーツをきっちり着こなしてました。けどその人、荻窪の21歳のキャバ嬢のコとこないだヤレたらしく、それ以来ドハマリして1週間で70万を使っちゃったとか。そういうお客さんって意外といて、夜の店にもスーツで通うような人は、たいして遊び慣れてないから、変なとこにハマっちゃってバカみたいな金の使い方しがちなんですよ」
人生経験の少ない残念な人が多いんですかね。
キャバ嬢がヤッたパーカーおぢ
続いて話を聞いたのは、高田馬場や高円寺などの店を掛け持ちするキャバ嬢・飯倉真央さん(仮名・30歳)。今回の企画のフックとなった「おじさんパーカー論争」については知らないとのことですが、「でも、たしかにおぢ客が何を着ているかによって持つ印象は違うかも!」とのこと。