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石丸伸二地域新党は国政進出の踏み台

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さらに、都庁クラブの別の全国紙記者もこう述べる。 「記者クラブやテレビなど自分が攻撃しやすい相手を批判して、対決構図を作り出すのが石丸氏の戦術。相手のミスや欠点を見つけ、自分のことは棚にあげて教科書に書かれているような正論を振りかざし相手を強い言葉で糾弾する。YouTubeで視聴回数を稼ぐ手法と同じ。でもそこに弱点があって、相手から同じ攻撃をされると防御できず、反論できなくなる。だから、自分を攻撃しかねない著名なフリー記者などを排除して選別したということ。それを相手のせいにした」

「石丸にとって政治はオモチャ」

そんな、テレビ朝日がどうの記者クラブの対応がどうので、新党設立の本題に入るまでに20分も費やしたのだった。 「さすがに今回は底の浅い石丸劇場に振り回され、頭にきた。延々と違う話で、もういい加減にしてくれと。そこに口を挟んだりしたら、格好の攻撃相手になってしまうから結局黙って聞いていたが、つくづく石丸氏はまともな政治家ではなく、ただのインフルエンサーなんだなと。冒頭から相手を批判ばかりして20分。新党立ち上げに対する責任感などまったく感じられない」(前出全国紙キャップ)

そんな前座から始まった新党のお披露目会見だったが、本題の内容には開いた口が塞がらない。

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まずは党名の「再生の道」。これは司馬遼太郎の『坂の上の雲』からインスパイアを受けたというが、作家の名前を出す辺りがいかにも学識をアピールするいやらしさ。

ところが、何を再生するのかまったく具体的なイメージは沸かない。 そして、公募に制限なし。ただ約束は、多選をなくすために当選後2期8年を上限とし、もし離党して都議に居座り続けた場合は「うそつき」のレッテルを張るという。うそつきレッテル……。 「子供のイジメか?」(前出全国紙記者)というレベルのルールだ。

そして、政党としての肝心な政策がないのだという。 「当選した議員の方が適切に是々非々で判断。ただただ、東京都民のために、中長期的な視点を持って、合理的な判断ができる人を公募する」(石丸氏)  意味不明だ。政策を同じくする仲間が集まって政党を作り、議会で多数派を目指して多数決で法律や政策を通す。小学生でも知っている。ところが党としての政策がない? 「政策はありませんが、是々非々で判断できる合理的な自分を当選させてください」(石丸氏)

これだと、何のために政党を作るのか意味不明だ。さらには他の党と掛け持ちしても構わないというのだ。 「他党と掛け持ちできるってまったく意味不明でしょ。いいですか。他党に所属する時点で、他党のルールや訴える政策があって、その政策や党方針に従わなきゃならない。その時点で石丸新党の議員の個人的な政策は制限され、もはや石丸新党じゃなくなる。石丸氏はいつも『正論、正論』と格好つけて振りかざすが、その正論で言えば、政党って共通の政治的主義・主張を持つ者によって組織される団体のこと。政党の意味知ってますか? と問いたい。新しいことをやりたいだけで、中身も理屈も理念もなし。彼にとって政治はオモチャで娯楽」(自民党本部幹部)

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