58本目・『０課の女 赤い手錠』その第三回：杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載103

むかし『カルトＱ』というフジテレビのクイズ番組があった。かなりの人気番組だった。そのヤクザ映画の回に出た。基本、応募した人が出るのだが私は局から連絡があって頼まれて出た。応募者はあらかじめ予選の試験を受けるのだがその試験の結果があまりよくなかった、なので専門家に出てほしい、という話だった。

で、私は出たのだが問題が難しかった。難しいだけでなく、早押しで答えるシステムがたいへん厳しかった。番組途中、ＣＭのタイミングかなにかでいちどカメラを止めたとき、私は二位か三位だった。司会のうじきさんが私のところに来て笑顔で。

「まずいんじゃないすかー」

と言ってくれた。

ヤクザ映画専門の、いちおうその道のプロが負けたらよくないでしょう、と心配してくれたのだ。うじきつよしさんにお会いしたのはこの収録のときだけだがやさしくて、いい人、という印象をいまも持っている。さあ、このあと、どうなったのでしょうか。次回につづく。