人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。福島第一原発の処理水の安全性をめぐって、国内で議論が巻き起こった。周辺諸国でも処理水の安全性を危惧する声が上がったが、義士･白正男先生はこの問題をどう考えているのか？
第11回：福島第一原発の処理水についてのフェイクニュースを許さない
福島第一原発の処理水の海洋放出について中国が反発している。中国政府は処理水を「核汚染水」と呼び、海を汚染し生態系が破壊されるとして放出に反対。対抗措置として日本産水産物の輸入を全面的に禁止した。
処理水の安全性については自分は正直よくわからないが、国際原子力機関（IAEA）が安全だと言っているからおそらく問題ないのだろう。日本政府は中国政府の処理水批判について「科学的根拠に基づいていない」と反論している。国際社会においても中国の主張は「フェイクニュース」扱いされているようだ。科学的根拠のない発信＝フェイクニュースで不安を煽る中国政府の姿勢は如何なものだろうか。処理水の問題についてはイデオロギーを抜きにした科学的根拠に基づく冷静な議論が必要である。
中国だけでなく朝鮮民主主義人民共和国も処理水放出に反対している。朝鮮民主主義人民共和国は9月25日の国連総会において、日本が処理水の放出を強行したことについて「人類の安全と海洋環境に取り返しのつかない損害を与えた」と非難した。まさに正論。日帝の処理水海洋放出は地球環境へのテロ攻撃であり、全人類への宣戦布告に等しい。日帝の主張は全てフェイクニュースであり、日帝の圧力に屈したIAEAの主張も聞く価値なし。人類は選ばれた優良種たる朝鮮民主主義人民共和国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることができる。ヘイト総理岸田は、偉大なる指導者にして民族の最高尊厳であらせられる金正恩元帥様に謝罪しろ！
人生で一番美味かった料理との出会い
経済発展した近年の中国では食の安全への関心が高まっているらしい。中国人が処理水放出に過剰反応したのもそれと無関係ではないだろう。中国ではかつては下水油や段ボール肉まん等の汚染食品、偽装食品が平気で売られていたというが、変われば変わるものだ。
自分が初めて中国に行ったのは数十年前、10代の時。節約する為に異常に安い怪しい肉まんをよく食べていたが、もしかすると段ボール肉まんだったかもしれない。当時、日本人旅行者の間で「本場の中国料理は油が日本人には合わなくて腹を壊しやすい」といわれていた。その油の正体が下水油だったとすれば腹を壊すのは当たり前。幸い自分は腹を壊すことはなかったが、本場の中国料理は妙に油っぽくて口に合わないことも多かった。
