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潜入系ライター村田らむがやらされた最悪な仕事と大嫌いな編集者を振り返る

インタビュー
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少し前の出版社には「法令遵守に無頓着な雑誌」がたくさんありました。「ほとんど犯罪」で作られていたという出版界で、外注ライターとして懸命に働いていた村田らむさんに、過酷だった仕事内容と編集者の悪口を、姫乃たまが聞いてみました。

PROFILE:
村田らむ(むらた らむ)
ルポライター、イラストレーター、漫画家、カメラマン。主に「ホームレス」「ゴミ屋敷」「新興宗教」「スラム街」「青木ヶ原樹海」「廃墟」など、多くの人が見ないようにするネタを中心に取材する。新著に『獣怖 動物たちが織成す狂氣の物語』がある。
X:@rumrumrumrum

PROFILE:
姫乃たま(ひめの たま)
1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)を出版。以降、ライブイベントへの出演を中心に文筆業を営んでいる。
X:@Himeeeno

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絶対ライターを守らない編集者

——本日のテーマは「これまでに出会ったクソな仕事と編集者」ということで、様々な出版社で仕事をしてきたらむさんが、今まで体験してきたことをお聞きしたいです。

村田らむ(以下、村田) 懐かしいですね。某版元の某雑誌では、いろんな野生動物を捕まえて食べようという企画をやっていました。

——あっ、都市伝説的な企画ですよね。本当にあったんだ……。

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村田 あれは僕がやりましょうって言ってやってたんです。最初は鳩で特に問題なく終わったんですけど、その後、奈良で鹿を捕まえようとしたら、僕らが捕まりまして(笑)。奈良県警にかなり詰められたんですけど、当時の編集長が「絶対に吐くなよ。吐いたら干すぞ」と言ってきていて、黙秘ですよ。

——ライターのことを守ってくれないんですね。

村田 編集者はライターのことなんてなんとも思ってないですから! 警察が編集長に電話したら「うちは全く関係ありません。村田が勝手にやったことです」と素晴らしいお返事をいただきました。それから第3回目が皇居の鯉を食べるという企画で、それも問題なく終わったんですけど、最後に日光の(以下、大人の事情で省略)。

——へー、この話本当だったんだ! 私が聞いた時は掃除のおばちゃんが見つけたって話になってました。都市伝説化してるから、ちょっとずつ話が変わってきてるんですね。

村田 辿ってみたら自分が都市伝説の中心人物になってたっていう『エンゼル・ハート』みたいな人生を送っておりますけども。僕の頃は原稿料の交渉はタブーで、1回でもしたら干すって言われてました。請求書って文化がないんですよ。いまは請求書あるんですか?

——実は私も今日のギャラ聞いてないんですよ(笑)。

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