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潜入系ライター村田らむがやらされた最悪な仕事と大嫌いな編集者を振り返る

インタビュー
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村田 それも編集者の代わりにやらされた仕事で、タイで麻薬とか風俗とかを取材する予定だったから、やっぱり編集者にそんなことさせちゃいけないってことになって僕に話が回ってきて。麻薬の取材とかヤバかったんですよ。先輩が買ってきてホテルで開けてたら、警察が来て、先輩から「トイレに流しとけ!」って言われて。

——タイのトイレって流れ悪そうですね。

村田 それはなんとか誤魔化せたんですけど、先輩が売春婦と喧嘩になって女の子たちに唾吐かれたり。そんな人だったんですけど、帰国してしばらく経ってから先輩の死体が東京湾から見つかって。小中学生を対象にした売春組織を取材してたから殺されたとか言われてたけど、実際にはお金絡みみたいですね。編集者がタイに行かなかったせいで、僕が最後に一緒に旅した人になったんで、警察が来ました。

——また警察! 犯人は捕まったんですか?

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村田 1週間後くらいには捕まったんですけど、もう20年も経ってるから出て来てるんじゃないかな。なので、細かいことは言わないでおいてるんですけど。

——私も敵意はありませんと書いておこう……。当時の出版社の編集部ってそんなにみんなめちゃくちゃだったんですか?

村田 僕の担当は超高学歴でまともな人が多かったですよ。

——でも有名大学出て、鬼畜な雑誌を作ろうって思う人って、逆に変じゃないですか?

村田 当時は雑誌が元気だから倍率高かったんですよ。ただオウム真理教みたいなもんで、まともな良い人たちが上の狂った人の話を真に受けて実行するとヤバいことになっていくんですよ!

——村田さんは取材で精神病院の閉鎖病棟に入ったら出て来れなくなったと話していましたね。

村田 編集さんが「(病院から)出すんで!」って言ってたのに、入院してから電話で「出せなくなっちゃいました!」って言ってきて、でもこっちも入院してすぐべゲタミンって「飲む拘束衣」と呼ばれていまは使用禁止になってる超強烈な薬を1日に4回飲まされていたので、ぼーっとしてるから「そうですか……」みたいな。その後、問診でも「僕、潜入取材してるんです」って言ったのに、先生からは「はいはい」って受け流されて。

——「いつからそう思ってましたかー?」みたいな。妄想だと思われて(笑)。

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