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ネットの誹謗中傷:米山隆一連載12

連載
斎藤元彦兵庫県知事。
連載社会
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 その上で、ネットの批判で最も気が滅入る第三の特徴は、それが「日本(世界)中に公開されている」ことでしょう。リアルの批判、特に荒唐無稽な批判であればそれを知る人・信じる人は限られるのですが、ネットの批判は何せ全国に公開され(私なども時々Xのトレンドリストに自分の名前を見つけてギョッとします)、日本中、場合によっては世界中に知らされます。

 そして残念なことに、体感的に結構な割合(実際はそうでもないのでしょうが)の人(時にその中に、友人・知人が混じります)が、「少なくともそういうことを言われる以上何かある」的な感覚で、此方を疑いの眼差しで見てきます。人は社会的な動物であり、他人からの評価から無縁では生きられません。世の中からそういう疑いの眼差しで見られることは、自分の居場所が世界中のどこにもないような疎外感をもたらします。そしてその疎外感は、時と場合とその人によって、恐らく死に続く道となります。

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 BUNKAタブーのこの記事を読んでくださっている皆さんは、きっと写真の素敵なお姉さんの向こうにリアルなお姉さんがいることを想像できる素敵な方々だと思いますので、(特に私の)ネットの書き込みの向こうにもリアルな人間(特に私)がいることに思いを致し、温かい目で見守って頂ければと思います。

※当然ながら私は国会議員として、ネット(及びリアル)の誹謗中傷対策の確立に努めて参ります。

 

文/米山隆一
初出/実話BUNKA超タブー2025年3月号

米山隆一

PROFILE:
米山隆一(よねやま・りゅういち)

1967年生まれ。新潟県出身。東京大学医学部卒業。独立行政法人放射線医学総合研究所、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、おおかた総合法律事務所代表弁護士などを経て、2016年10月に新潟県知事就任。2021年10月、衆議院議員選挙にて旧新潟5区で初当選。立憲民主党所属。
Twitter @RyuichiYoneyama

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