第563回 朝ドラウォッチャーが語る『あんぱん』の評価
4月からスタートした、連続テレビ小説『あんぱん』、みなさんはご覧になっているかしら。
これは、『アンパンマン』の作者、故・やなせたかしさんと、その妻・小松暢さんをモデルにした作品で、アタシ、放送開始前はめちゃくちゃ楽しみにしていたの。
モデルのある一代記モノの朝ドラには傑作・良作が多いし、やなせたかしさんご夫妻がモデルなら面白くならないはずがないし、2022年の『ちむどんどん』があまりにもアレだったせいで制作体制が見直されたのか(あくまでも憶測)、その後の東京制作の朝ドラ『らんまん』『虎に翼』はかなりきちんと作られていたし、脚本は中園ミホさんだし、主演の今田美桜ちゃんも好印象だし、これはまたまた傑作朝ドラが生まれるんじゃないかと期待していたの。
そして実際、滑り出し(子役時代)はいい感じだったのよ。方々で言われているように、オープニングの曲(RADWIMPS『賜物』)およびタイトルバックの世界観が、あまりにもドラマの内容と乖離しているのは気になったけど、そこさえ目をつぶれば、丁寧に作られているなあと思ったのよね。前期の朝ドラ『おむすび』が、アタシ的にはちょっとアレだったので、久々に毎日イライラせずに朝ドラを楽しめるようになって嬉しかったわ。