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「このバディ漫画がとんでもない」ロマン優光のTOP3

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最近、バディという言葉をよく耳にする。バディとは名コンビを指すようだ。多分、「相棒」という意味なのだろう。そんな「2人揃えば最強!!」なバディ漫画を、有名識者たちに挙げてもらった。今回はロマン優光さん。

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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
1972年生まれ。高知県出身。「ロマンポルシェ。」のディレイ担当。ソロのパンク・ロック・ユニット「プンクボイ」としても活動している。近著に『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』など。
X:@punkuboizz

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人間×人外にはバディものの条件が構造的に組み込まれている

2人組であることは必ずしも「バディ」であるということを意味するわけではない。あくまで、運命のいたずらで共に行動することを余儀なくされた2人組が「バディ」であり、2人の間に恋愛感情が生まれたり、家族、主従、親友、師弟といった関係性が最初からあるとするならば、それは別のジャンルになってしまう。

バックボーンも性格も相反する、本来であれば一緒に行動することなど考えられない2人が手を組んでいること。偶発的条件・外的条件で共に行動せざるを得なくなってしまったこと。共通の目的を果たすために行動するが、その理由は2人で異なっていること。いがみあいながら行動を共にしているうちに、2人の間に硬い絆が産まれること。

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こういった要素がバディものを成立させる条件である。

人間×人外の組み合わせは異種族が行動を共にすること自体にバディものの条件が構造的に既に組み込まれているため、『うしおととら』『寄生獣』『魔人探偵脳噛ネウロ』といったバディものの傑作を輩出してきた(『犬神』はバディというより友情もの)。

この領域における隠れた傑作のひとつが坂ノ睦『あやしや』(2012年/小学館)である。

鬼によって家族を惨殺された少年・仁と彼に寄生する鬼を喰う鬼・だまり。江戸時代を思わせる架空の世界を舞台に2人の鬼との闘いを描く作品。

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