そしてオイラが1位にあえて選んだのが『エリートヤンキー三郎』! 主人公は大河内三郎だから意外に思うかもしれないけど、その兄貴である一郎と二郎の兄弟こそオイラに言わせりゃ最強の〝バディ〟だね。大河内家ってのは、代々受け継がれてきた凶悪な一族なんだけど、弟の三郎は内気でオタクな性格。ところが失禁すると凶暴化しスーパーサイヤ人並の力を発揮するわけ。
主人公に目が行きがちだけど、オイラが注目するのは兄貴たち。マジで一郎二郎兄弟は最強で、ダンプで突っ込んで爆発しても傷ひとつ付かない不死身な存在(笑)。阿部秀司先生のギャグセンスが光ってて、とにかく面白い!
さっきも言ったけどヤンキー漫画ってギャグタッチがとても大事なんだよね。現実世界の不良も、そんなに毎日シリアスな場面だけじゃないわけで、普段は仲間と馬鹿ばっかやってんのよ。ヤンキー自体が生き様がギャグじゃない。そういう意味で、最初読んだとき一郎二郎兄弟のギャグシーンに笑いが止まらなかった『エリートヤンキー三郎』がオイラの中ではバディ漫画としても最強だな。てなわけで、以上!!!!!
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文/岩橋健一郎
画像/『エリートヤンキー三郎』(16)(阿部秀司/講談社)
初出/『実話BUNKA超タブー』2025年5月号