発端はLGBT理解増進法が施行されたことの責任は萩生田氏にあるとして、萩生田氏に対する批判活動を深田氏が開始したことにある(普通に考えれば当時の岸田総理に責任があり、彼を責めるべきなので、そもそも変な話だ)。2023年には荻生田氏の写真を使い選挙ポスター風の画像を複数作成してSNSに公開、見ているものにビラとして印刷し配るようによびかけた。この画像には「八王子の変態トイレ推進男」「新たな公金チューチューの時代へ」「カネとモノが消えるハギューダトライアングル」のような言葉が多数並んでいて、萩生田氏を全く支持してないどころか、はっきり言うと不支持である自分ですら、さすがにどうかと思う。実際にビラ化されポスティングされたようで、これに対して自民党側から抗議が送られたのだが、深田氏はこれを「脅迫文」「恫喝」などと表現している。これについて深田氏は2024年5月に名誉棄損で自民党を訴えたが、同年10月棄却されている。
裁判を挟みながらも、深田氏の萩生田氏への攻撃はやむことなく続き、TSMC利権、NTT法廃止利権といった萩生田氏に対する疑惑をさらに並べていった。ちなみにこれらの疑惑の明確な根拠が出されたことはない。
統一教会との癒着疑惑がたえない萩生田氏憎さからか、鈴木エイト氏を自身のYouTubeチャンネルのゲストに招いて統一教会に関する話をしており、本来支持層が被らないはずの二人の競演に驚かされた。というか、私もこの原稿を書く際に知って本当にびっくりした。鈴木氏は陰謀論に与する人ではないと思うし、何かの考えがあってのことで、取材的な意味もあるのかなとも思うが、さすがにこういう人とからむと利用されるだけになることも多くやめた方がいいと思うし、心配になってしまった。
それはさておき、萩生田氏が名誉棄損で刑事告訴したという連絡が八王子署から深田氏にきたのが5月末。
深田氏が衆議院議員選挙に八王子市から出馬することを表明した後のことであり、東京24区萩生田氏が選出されている地区でもあり、深田氏は選挙ではないかとヒートアップ。権力者の警察を使って弾圧行為であり脅迫行為、ひいて自分を支持しているみんなへの脅迫行為であるとして、6月1日の街頭演説の後に集まった支持者と共に八王子署に脅迫で被害届を提出したのである。