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今後も価格高騰は止まらない令和のコメ騒動

社会
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アメリカ側が関税交渉で具体的に挙げている中に農産物があるが、自民党ベテラン議員はこんなことを言い始めている。 「コメはグッドタイミングの一つの交渉カードだ。アメリカのコメを輸入しますと言えば、アメリカの顔がたつ。一方でちょうど日本はコメがない。普段ならアメリカに譲歩しすぎと批判も出るかもしれないが、いまはコメの供給安定や価格も下がるから世論も受け入れるんじゃないか。一石二鳥にも三鳥にもなる」

政府はアメリカの出方次第ではアメリカ米の輸入を年間6万~7万トン増やす案を軸に検討しているとも言われている。

しかし、またコメを交渉の道具に使ってそれでいいのか。

本来は食料や農産物は、自国の国民の命を守るために、有事に備えて国内でしっかりと作り続け、備蓄や生産、流通基盤について平時からしっかり取り組んでいく必要がある。

天災が多いと国民の誰もが知っているこの国で、有事の際に「国に食べ物がないから救えない命がある」など許されない。コメ騒動に直面した今こそ、根本の「食の安全保障」に向き合って改革、改正するのが政府・与党の責任だ。アメリカのコメなど安易に輸入している場合ではないのだ。

 

初出/実話BUNKAタブー2025年7月号
文/村嶋雄人

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