ジャニーズ事務所の記者会見では会見内容以外にも話題になったことがありました。東京新聞の名物記者、望月衣塑子氏です。望月記者の質問が長すぎる、性被害者かもしれない相手を傷つけるものだ、などと批判が集まったのです。普段からツッコミどころの多い望月氏ですが、今回に限っては、これらの批判は、普段から望月氏をよく思っていない人々による、ただただ批判したいがための的外れなものでした。
社会学者古市憲寿氏も望月記者を批判
故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、9月7日、ジャニーズ事務所が記者会見を行い、当然ながらこれで万事解決とはならずに、さらなる批判を呼んでいます。そんな中、ジャニーズ側の会見内容だけでなく、出席した記者の質問も話題になっています。その記者とは、東京新聞の、良くも悪くも名物記者である望月衣塑子氏です。
質問は一人一問という原則がある中、望月氏は、長々と質問、というか演説のように持論をぶち上げ、会見出席者がそれに答えるとまた新たに質問を繰り出し、10分以上に渡って追及を続けて望月劇場の様相を呈していました。
望月氏はその3日前も、ジャニーズ性加害問題当事者の会の会見にて、もっとジャニーズ側と戦うべきではという持論を展開、それに対して関係者の女性が半ギレで反論するという場面があり、問題になったばかり。
ジャニーズ事務所の記者会見でも、質問という名の、長々とした持論を展開したことに対して、批判の声が多数上がりました。主な批判のポイントは3点。
一つは前述したように質問が長かったこと。「質問は1問まででお願いします」という静止の声も聞かずに、厳しい追及を続行。こんなに長かったら答える側も質問がどういうことなのかわからなくなってしまうのでは? という声も聞かれました。
二つ目は、東山紀之氏による過去の性加害について問いただした時のこと。
パンツがないと言ったジュニアの方に、自分のパンツを脱いで「これを穿けばどうか」と言ったり、電気あんまをしたり(中略)ジュニアたちの前にご自身の陰部を晒して「俺のソーセージを食え」と。
上記のように、ジャニーズの暴露本の生々しい描写を引用して、東山氏の過去の性加害疑惑を質問したのです。この質問自体がセクハラではないか、という批判も寄せられることに。
三つ目は、ジャニー氏から自身は性加害を受けたのか、と東山氏に尋ねたこと。これに対して、社会学者の古市憲寿氏はX(ツイッター)に、
会見出席者に対して、自身も性被害にあっていたかどうかを(すでに会見前半で触れているのに)、執拗に聞き出そうとする。事実上のアウティングを強要していて、セカンドレイプにもつながりかねないと危惧しました。
と投稿。同様に、東山氏に性被害があったかどうかを問う質問には多くの批判が寄せられました。これらの望月氏への批判は果たして真っ当なものなのでしょうか。