7月20日に行われた参院選の結果は多くの人々に衝撃を与えました。参政党や国民民主党をはじめとする新興政党が大きく躍進する一方で、既存政党は低迷、議席を減らしました。この衝撃の結果の要因はSNS対策にあると見ている米山隆一衆院議員が分析します。
第15回:SNSがもたらす政治の地殻変動
既存政党はSNSによる選挙に変化に対応できるのか
この原稿を書いている7月21日、昨日行われた参議院議員選挙の結果が確定しました。自民党が改選52議席から39議席に、公明党が改選14議席から8議席に大きく減らす中で、国民民主党が改選4議席から17議席に、参政党が改選1議席から14議席に大きく伸ばし、私の属する立憲民主党は、改選22議席を維持するにとどまりました。
特にこの参政党の躍進は驚きの声で迎えられ、対して自民党が大きく議席を減らす中で立憲民主党も議席を伸ばせず、「躍進する新興政党vs停滞する既存政党」という解説がなされました。
しかし、新潟選挙区で立憲民主党候補の選対でSNS対策を務めた私には、率直に言って驚きはありませんでした。
私は自分のXのアカウントやYouTubeチャンネルでの発信に努めてきましたので、手法それ自体は知っていましたが、初めて全県下で一定規模の費用を投入してのSNS対策を行って、改めてその効率性、精密性に目を見張りました。
今まで一般的だった街頭演説は、通常100人も集まれば結構な群衆ですし、個人演説会では300人集れば大集会です。ビラは1万枚、2万枚と配りますが、それには相当数の人が長期間足を棒にして歩き回る必要がありますし、配ったからといって読んでもらえているかどうかは分かりません。