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「反ワクチン」など陰謀論を唱える政治家に対してどう対処すべきか米山隆一が思うこと

社会
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陰謀論を唱える政治家が世界的に増えました。「公人で影響力を持つ政治家による陰謀論を規制しろ!」という意見もありますが、そう簡単にはいかないようです。米山隆一衆議院議員が解説します。

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一口に「陰謀論」と言ってもその幅は相当ある

昨今陰謀論が話題です。陰謀論バリバリのトランプ氏がアメリカ大統領選挙に当選したり、これまた陰謀論バリバリのNHKから国民を守る党の立花孝志氏が兵庫県知事選挙で異様な活躍をしたりするなど、むしろ意図的に都合の良い陰謀論を使うことは、政治家の人気の秘訣ではないかとすら思うこともあります。

私は、矜持を持って、自らは科学的人間であることを旨としているので陰謀論は大嫌いですが、しかし政治の世界では、上記のような有名例に限らず、割と身近で陰謀論的発信をする方に遭遇します。良い機会ですので、陰謀論や陰謀論を唱える議員をどう考え、どう対応しようとしているか、書いてみようと思います。

まず一口に「陰謀論」と言ってもその幅は相当あります。

といいますか、そもそも私は学生の頃から、合コンで「私、霊感あるの」と言う女子に「いや、君が、幽霊が見えるのは君の主観だから良いよ。でも僕には見えない。なのに何で君が正しく僕が間違っていると断定できるの? 僕が正しく君が間違っていることはないのか、きちんと論証してくれる?」と言って座を凍らせたことがあるくらいに極端な「陰謀論嫌い(科学・論理好き)」です。要は議員にも、私のような「科学・論理好き」から「陰謀論好き(陰謀論者)」まで相当の幅があるのです。

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その中で、例えば「国債はいくら発行しても破綻しない」とか、はたまた「選択的夫婦別姓を導入すると日本が壊れる」とかという、「陰謀論」とまではいかない「科学的・論理的とは言い難い主張」を信じ切っている人は相当程度におり、私のような極端な「科学・論理好き」からすると、それだけでもちょっとどうかと思うのですが、しかしそんなことを言っていては政治はできませんし、そういう人でも落ち着いて話してみると「いや、必ずしも論理的でないのは分かっているけど僕の信念だから」みたいな感じで話ができることもあるので、そのことが政策決定の会議の議題にでもならなければ(会議の場では、私は敢然とそういう非科学的・非論理的主張を否定します)、普通にお付き合いし、特段の不都合はありません。

悩ましいのは、「消費税増税は安倍総理を陥れるための財務省の陰謀」とか、「ワクチンは製薬会社が儲ける為の生物兵器(この主張自体よく分かりませんが)」とかという、どこからどう見ても陰謀論としか言いようのない主張を信じ、公言している方です。

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