黒猫 私も取材を受ける度に聞かれますけど、たぶんないんですよね。参政党にとって、「自分たちで作り上げた党であって、バックに何もない」というのは、アイデンティティと言ってもいいものですし。よく幸福の科学の名も上がりますが、それは及川幸久氏(元幸福実現党幹部で、幸福の科学の現役信者)が参政党と接触しているから。でも幸福の科学に、そんな力はないですよね。
今後は延々と叩かれ続ける
――参政党の主張で最も問題だと思うものは?
黒猫 個別に見るといっぱいありすぎるんですが、特に重要なのは、何につけても主張が適当だという点でしょうか。参政党の言う通りにやれば全部上手くいくかのように煽り立てる割に、今まで誰もできていないようなことを言うし、参政党自身、できていません。そして、言うだけ言って、後から日和る。たとえば仮想通貨を政府が全部発行すれば国の財政は楽になるなどと言ったりしますが、後になって「いや、それはそういう意味じゃない」とか「段階的にやっていく」などと言い出す。「創憲」も同様で、参政党の憲法案のお粗末さが批判されると「あれをそのまま憲法にしようとは思っていない」などと言い出す。とりあえず言ったもん勝ちとばかりに支持だけ集めて、後から言うことを変える。
――詐欺師の話術ですね。

ネトウヨ男性を虜にしたさや参院議員による「1・2・参政党!」。
黒猫 逆に言えば、支持を広げることに限って言えば上手いということでもありますが、支持してくれた人を裏切ってますよね。
――裏切られてるのにバカだから気付かないと。
黒猫 そこまでは言いませんが、支持者が気の毒に思えますよね。ブチ上げる、煽る、日和るというお決まりパターンに振り回されている。今後、国会でも、一応やる姿勢を見せておいて、できなかった時には「やっぱり妨害された、この国はもうダメだ、立ち上がらなきゃいけないんだ! 1・2・参政党!」みたいな感じではないでしょうか。
――もう、「1・2・参政党!」って言えれば、それでいいんだ。
黒猫 学生サークルのノリみたいなものですかね。
――今後の勢いはどうなると思いますか。