黒猫 参政党支持者は自分たちのほうが正義だと思っていて、かつ、人生でこういうことをやられた経験がないのだと思います。慣れてない人たちだと思う。だから、カウンターに対して突っかかったり煽り返したりする支持者と同時に、カウンターと素直に対話を試みるピュアな支持者もいました。カウンターの人たちに「なんでそういうことするの?」「どこから来たの?」と話しかける。それが裏目に出て、カウンター側から「うるさい、どっか行け!」って言われる。
――バカで可哀想ですね。
黒猫 言葉には気をつけてくださいね。カウンターの中には、話しかけてくるピュアな支持者を「うっせ、お前、メロンパンでも食ってろ!」と罵っている人もいました。少し古いネタですが、参政党にまだ吉野敏明氏(現・日本誠真会代表=今回の参院選に立候補し落選)がいた頃に、小麦粉や乳製品や糖分を有害だとして「メロンパンを一つ食べるだけで死ぬ」と言われていたのをあげつらった返しですね。
――仲良くなろうと話しかけたら「死ね!」と言われちゃったと。
黒猫 一方、党幹部や候補者は演説の壇上からカウンターを煽ったりもしていました。「この人たちにも表現の自由がある。皆さん、拍手しましょう!」みたいに。梅村みずほ候補が始めて以降、他の参政党関係者も同様のことをするようになった印象です。神谷氏自身も演説中にカウンターに「うるさい!」と怒鳴ったりしていました。「アンチの皆さんありがとう」などと言って煽る感じも、なかなか狡猾でしたね。
――さや候補も、演説でカウンターに対して「あなたたちのことも守ります。だって日本人だから!」みたいなことを叫んでいました。その「日本人だから」が批判されているのに。あいつ、ゆるふわバカですよね。
黒猫 私はそこまで言いませんけどね。

参政党が来るところには自称カウンターのアンチもついて回る。
戦略ではなく運が重なり躍進
――昨年から割と最近までは、参政党は勢いを失っていた印象ですが。
黒猫 2024年頃は、神谷氏のパワハラ疑惑と元公設秘書の自殺について「文春砲」を食らって、以降の参政党はメタメタでした。ジャンボタニシ騒動もあったし、神谷独裁体制に反発して離党した人たちが支持者をごっそり持っていったり、アンチ活動を始めて内情を暴露し始めたり。神谷一強の参政党では、支持したりイベントに参加したりする面白みもないわけです。今年春の政治資金パーティーでも空席が目立ち、このまま桜の花とともに散っていくのかなと思いました。