Variousなど
◉『Shake The Foundations (Militant Funk & The Post-Punk Dancefloor 1978-1984)』(21)
◉『To The Outside Of Everything (A Story Of UK Post Punk 1977-1981)』(17)
◉『Optimism / Reject (UK D-I-Y Punk and Post-Punk 1977-1981)』(19)
◉『Early Indiana Punk And New Wave (The Crazy Al’s Year(s) 1976 – 1983)』(14)
次はシーンの裾野の広がりを堪能できる近年編集されたオムニバスを4枚紹介する。
『Shake The Foundations (Militant Funk & The Post-Punk Dancefloor 1978-1984)』はファンクやレゲエ、ディスコ、Dubなどダンス・ミュージックに取り組んだバンドが収録されている。もとの音楽を再現できているバンド、敢えてズラしているバンド、まったく再現できず不思議なものになっているもの、ファンクそのものではなくファンクを再解釈したバンドの影響下でそれを再現しようというバンド等様々な志向のバンドが収録されている。
『 To The Outside Of Everything (A Story Of UK Post Punk 1977-1981)』はエレポップ、典型的なニュー・ウェイヴ、ネオアコ、ギターポップ、ノイズ・インダストリアル、「ポスト・パンク」、ゴスの萌芽的なものまで比較的有名どころが万遍なく収録されていて、80年代中盤の日本におけるニュー・ウェイヴの範囲とはこれだったというのが伝わりやすいアルバム。
『Optimism / Reject (UK D-I-Y Punk and Post-Punk 1977-1981)』は傾向としては上と同じだが、D-I-Yとタイトルについてることからもわかるように収録されているバンドにはよりマイナーなバンドが多い。
『Early Indiana Punk And New Wave (The Crazy Al’s Year(s) 1976 – 1983)』はインディアナ州のローカルなパンクバンドバンド/ニュー・ウェイヴバンドが比較的有名どころからマイナーなバンドまで収録されており、シンセパンクとしてしられているLast Four (4) Digitsのメンバーが何らかの形でかかわってるバンドが多数収録されている。こういったアメリカの田舎にもニュー・ウェイヴが多数存在したということでムーブメントの広がりを実感して欲しい。
おすすめのニュー・ウェイヴバンドはDancing CigarettesとDow Jones And The Industrials。また、Cheeses From Franceによるニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」のカヴァーの崩壊感・省略感は最高。