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ニュー・ウェイヴ私的重要盤10選:ロマン優光連載359

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DEVO Freedom of Choice』(80

ニュー・ウェイヴとは何かについて人によって意見はわかれるものだが、DEVOがニュー・ウェイヴでないという人は誰もいないだろう。

音楽的な斬新さは言うにおよばず、表層的な部分、その有名なつなぎファッションやマークのちょっと芝居がかっていて上ずっているユーモラスな歌い方は多くのバンドに影響を与えた。トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーン、初期のXTCでのアンディ・パートリッジと並んで、あの歌唱はニュー・ウェイヴのポップサイドにおける象徴的なものだと言えよう。

このアルバムは3枚目にあたるわけだが、それまでの2枚のアルバムが初期からあった曲を収録しているのに対して新曲ばかりが収録され、セールス的な成功を目指して、よりダンサブルなアプローチに取り組んだものである。

R&BDEVOに再構築したものであり、これまでで最もポップでありながら、実験性にも富んだ名盤である。

中学生の時にカセットで買ったアルバムで思い出深いので。

トンプソン・ツインズ『Set』(82

「ホールド・ミー・ナウ」などのヒット曲で知られるイギリスのトンプソン・ツインズ。シンセポップ的なイメージの強い彼らだが、初期の彼らはバラエティに富んだリズムアプローチをとり、DUBに挑むなど、トーキング・ヘッズの影響を感じさせるちょっと風変わりな感じの当時のイギリスの典型的なニュー・ウェイヴバンドだった。

2枚目のアルバムであるこのアルバムはバンドの過渡期にあたり、以前からのアプローチとシンセポップ的なものが混在しており、ポップな感じと奇妙な感じがいい塩梅で混じっている。

非常にニュー・ウェイヴらしいアルバムだ。

Oingo BoingoOnly A Lad』(81

ニュー・ウェイヴらしいといえばOingo Boingoほどニュー・ウェイヴの漠然としたイメージに合っているバンドも珍しいだろう。

2 ToneレコードとDEVOXTCのようなバンドに影響を受けて結成されたアメリカのバンドだが、1stアルバムにあたるここからは、そのプロフィールそのものの音が流れてくる。

ニュー・ウェイヴと言われた時に想起する最大公約数がこのバンドにはある。

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