1と3は言わずと知れたそもそも全国放送。部分的に地方局がその地域地域向けのニュースや番組を放送することはあっても基本的に全国の人が同じものを見ている。なので見ている人の数は圧倒的に多い。
4、6、8、10は全国にネットしている番組が半分以上はあるだろう。8割、9割そうかもしれない。が、東京、関東だけでしか放送されてない番組もある。関西はまた別の強力なキー局があり、同じような図式で関西ではまあまあ放送されている番組もある。が、まあどちらにしてもテレビドラマの場合は関東関西でもほとんどがネットされていて(例外はある)つまり見ている人の数は多い。視聴率が1%以下でも百万人、何十万人という人が見ている計算になる。
だが12は基本的に東京ローカル。1980年代初頭までは東京12チャンネルと呼ばれていた。放送出力も他の局に比べると当時は弱く、関東全域で視聴できていたわけではない。東京12チャンネル、テレビ東京の放送出力増強は東京スカイツリーの完成を待たねばならない。
つまり。
1983年。深夜25時すぎのテレビ東京、再放送の昼メロドラマ『青春の甘き香り』を見ていた人はいるにはいるだろうがかなり少ないだろうし、また、見ていたとしても深夜なので寝た後には忘れてしまう人があっただろう。覚えていたとしても半年、一年が過ぎる頃には見たこともその番組の存在も忘れてしまったりするだろう。家庭用ビデオデッキも拡がり始めてはいたがまだ価格も高く、テープも高く、一本千円以上していたので録画したとしても次の録画で上書きすることも多かった。この話、続きますがとにもかくにも、この、本放送のなかった幻の傑作テレビドラマ、存在すら誰も知らなかったテレビドラマが本日、遂に日の目を見る!
(この項、つづく)
『青春の甘き香り』
出演/村野武範、結城しのぶ、杉本美樹、森みつる、明石勤、河原裕昌、堺佐千夫、関戸純、岡本麗、石山雄大、鶴岡修、頭師孝雄、鈴木瑞穂
脚本/野上龍雄、森崎東、宮川一郎、下飯坂菊馬、安部徹郎、ほか
音楽/荒木一郎
主題歌/「回り舞台の上で」作詞・作曲/荒木一郎 編曲/林哲司
監督/森崎東、長谷和夫、ほか
脚本/野上龍雄、森崎東、宮川一郎、下飯坂菊馬、安部徹郎、ほか
音楽/荒木一郎
主題歌/「回り舞台の上で」作詞・作曲/荒木一郎 編曲/林哲司
監督/森崎東、長谷和夫、ほか
※杉作さんの新刊『あーしはDJ』(イーストプレス)が発売中!
<隔週金曜日掲載>
画像/『青春の甘き香り』のタイトルロゴ
PROFILE:
杉作J太郎(すぎさく・じぇいたろう)
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。
twitter:@OOKAMINOHAKABA



