それは、新しく入学する生徒に「きちんと理解しているかな」と思って、赤本にも模範解答が書いてある鉄板の過去問を出題したら、朝3時から勉強しているにも関わらず、びっくり仰天威勢のいい独自回答をして間違った生徒・保護者が、「そんなことを聞いてくる先生が悪い!」と言うようなもので、無茶な責任転嫁以外の何物でもありません。
思えば日本と日本の政治は、バブル崩壊以降の日本の停滞・失敗の原因を、常に他の何か・誰かのせいにしてきました。ある時はデフレが悪い、ある時は消費税が悪い、そうかと思うと今度は韓国が悪い、中国が悪い、外国人が悪い、その行きつく先が、「(我々が選んだ/応援している)総理が失言をしたのは、質問した人が悪い」というのは、三振したバッターが「俺が三振したのは球を投げたお前が悪い」と言うようなもので、余りに格好悪く寂しいことだと思います。
日本の復活は、私たち日本人の一人ひとりが自らの能力を高めその職責を果たすことでしか成し遂げられません。国のリーダーである高市総理自身は率先してそれを行っていただくべきですし、それを見ている周りも贔屓の引き倒しの責任転嫁をせず、高市総理の職務遂行を公正に評価すべきだと私は思います。
文/米山隆一
画像/台湾総督府 flickrより
初出/実話BUNKA超タブー2026年1月号

PROFILE:
米山隆一(よねやま・りゅういち)
1967年生まれ。新潟県出身。東京大学医学部卒業。独立行政法人放射線医学総合研究所、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、おおかた総合法律事務所代表弁護士などを経て、2016年10月に新潟県知事就任。2021年10月、衆議院議員選挙にて旧新潟5区で初当選。立憲民主党所属。
Twitter @RyuichiYoneyama

