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バンドTシャツ論争:ロマン優光連載398

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オランダの二人の若い女性は路上で知らない老人からいきなり意味のわからないことを話かけられるという不快な体験をしたわけだが、バンドのTシャツを着ていると他人からよくわからないことを話しかけられるということが起こる可能性がある。そのバンドのことは知らないがデザインが気に入って着ている人にとっては非常にうっとうしいことだろう。

彼女たちのように突然路上で知らない人にというのはあまりないだろうし、そういう他人との距離感のない人は無視するか追い払うといいと思う。

しかし、職場や学校、なんらかのコミュニティー内である程度の関係性が構築されている人相手だとそういうわけにもいかない。同じ趣味の人を見つけたと思って話しかけた側、それに知らないですと答える側、そのあとにやってくるのはどちらにとっても気まずい時間である。

そういう事態に対する気構えを予めつくっておくために、もしくはそういう事態をあらかじめ回避したいのであれば、着てみたいと思ったそれがバンドTシャツであるかどうかは調べておくべきだ。

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また、それがバンドTシャツだと知らないことで恥をかくこともある。

上であげた例のようなことではない。

インターネットで知った話だが、スレイヤーのTシャツを着て配信をしていた人がTシャツのことについて聞かれて「俺はスレイヤー(殺害者)だ!ビッチを殺す!」とイキっていたところ、バンドTシャツだと指摘されてびっくりしていたという話がある。

なんというかカッコ悪い感じの話で、こんな遠くの国で見知らぬ初老の男にカッコ悪いといわれてしまうことを考えると哀しい気持ちに。

恥をかくだけならいいが、バンドによっては知らないことでトラブルを生むことになりかねない。

知らずにストレート・エッジのバンドのTシャツを着て酒を飲んでタバコをすっている様子をネットにあげたら、場合によっては予期せぬバッシングを受けることになるかもしれない。

そういうつもりはなかったとしても、そのTシャツの文化的背景を無視してしまうようなことをすれば、その文化圏の人から怒られる可能性は当然ある。

知らずにネオナチスキンズのバンドやレイシストのバンドのTシャツを着ていたら、めちゃくちゃ叩かれることになるかもしれない。

そういう思想を支持したと表明していると思われるからで、そんなつもりがないなら着るべきものではないだろう。だいたい、そんなつもりがあったら大変だ。

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