漫画好きの識者の方々に、思い入れのある泣ける漫画を挙げてもらった
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PROFILE:
DATゾイド(ダットゾイド)
ナードコアという特殊なテクノを演っているミュージシャン。『電撃ボディー』なるイベントを主催。最新アルバムをBandcampにてデジタル販売中!
何度読んでも落涙必至
まずは『ダイの大冒険』のラスト周辺のエピソードである魔王ハドラーと正義の魔導士ポップたちのバトルシーン。魔王ハドラーはその名の通り悪魔のような力を持つ強大な敵だったのだが、キルバーンなる凶悪な敵にふたりともがデストラップを仕掛けられて共倒れになる展開に。お互いのプライドをかけて闘っていたハドラーがポップだけは助けたいと「オレのような悪魔のためにこの男を死なせないでくれっ」は何度読んでも落涙必至。
お次は『ヒストリエ』。カルディアの顔役であった名門の次男であり、恵まれた環境で不自由のない少年時代を過ごしたエウメネス。だがとある事件をきっかけにスキタイ人であることが発覚し奴隷身分に堕とされてしまう。奴隷船に強制的に連行されるため、名家を去らなければいけなくなった。それは避けられなかった運命で誰も悪くはなかったのだが、そこでエウメネスはいつわりの肉親、だが絆はあった家族たちに「よくもぼくをだましたな!」と叫ぶのだ。悲しい別れのシーンだけに胸に迫るシーンとなっている。
最後は『空が灰色だから』。本作はダークな話から電波な話まで入ってる短編集なのだが、最終回の『歩』は特別な一本。学生時代、どこのクラスにもいた内気な女の子に対して陽キャグループにいた娘が罰ゲームとしてその子に「友達になって」と声をかけるところから始まるのだが、加害をしてしまった娘の目線でかかれるイジメの物語は全読者の胸に刺さる必読の作品だ。

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文/DATゾイド
画像/『ダイの大冒険』22巻(作画:稲田浩司 原作:三条陸/集英社)
初出/『実話超BUNKA超タブー』2026年9月号
