適菜収

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適菜収コラム サルには人間の言葉が届かない:適菜収連載13

人がたくさん死ぬ戦争を起こす権力者のことも、カネごときのために人を殺す強盗殺人犯のことも、普通の人には理解できない。しかし、それらがなくなることはない。13回:サルには人間の言葉が届かない詩人で翻訳家の谷川俊太郎が『生きてるってどういうこと?』という本を出した。谷川は現在92歳。この作品についてのインタビュー記事が面白...
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マクドナルド化した政治集団:適菜収連載12

あらゆる事柄において、過去の優れたものをたくさん知ることで正しい判断力が身につく。逆に、過去に目を背ければマクドナルドのようなものに飛びついてしまう。12回:マクドナルド化した政治集団世の中に普遍的価値などあるはずがないのだから、価値は歴史、つまり時間による濾過と、過去の価値判断の集積と連鎖により決まる。「価値判断がで...
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銭湯で見た絶望的な世の中での明るい光:適菜収連載11

腐った世の中が近代大衆社会の末期症状であるなら、根源的な治療は不可能だ。しかし、それでも自分にとって身近な場所を守ろうとすることには意味がある。11回:銭湯で見た絶望的な世の中での明るい光「とかくこの世は住みにくい」と夏目漱石は言ったが、今もなにも変わらない。これを近代大衆社会の病の末期症状と考えれば、根源的な治療は不...
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「敗戦」へ突き進む大阪万博:適菜収連載10

大阪万博開幕まであと1年となったが、相変わらず盛り上がる様子はまるでない。元東京都知事で日本維新の会参院幹事長・猪瀬直樹は配信動画やnoteで擁護論を繰り返して失笑を買っていた。10回:「敗戦」へ突き進む大阪万博日本維新の会の猪瀬直樹が、《否定からは何も生まれない。大阪万博批判の思想こそ「失われた30年」の元凶なのだ》...
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文章で、その人間の程度がわかる:適菜収連載9

書籍の最初の数行を読めば、どの程度の本かわかる。音楽の一部分を聴いてくだらなければ、全体もくだらない。言葉を侮蔑的に使っているものからは距離を置くしかない。9回:文章で、その人間の程度がわかる以前、私の知り合いが「イラっとするメール」について語っていた。最初の一行を読んだだけでイライラするメールがあり、大抵の場合、同じ...
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発狂を逃れているのは絵のおかげ:適菜収連載8

上野の美術館の特別展を見た後、国立西洋美術館の常設展に必ず寄ることにしている適菜氏。常設展のすぐれているところは、いつも同じ場所に同じ絵があることだという。8回:発狂を逃れているのは絵のおかげ日本も完全に没落したが、美術館の特別展に行列ができていたりすると、少しは底力を感じる。上野には国立西洋美術館、東京都美術館、上野...
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本当に美味しい店などごくわずか:適菜収連載7

ネット記事やSNS、テレビ、雑誌で「美味しい店」の情報は溢れている。もちろん実際は美味しい店などそうそうない。日本でも外国でも、本当に美味しい店を探すのは至難の業だ。7回:本当に美味しい店などごくわずかここのところ疲れているので、温かい場所に行こうと思い、台湾に決めた。これまで台湾は何度も行っている(今年は5月にも行っ...
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自称保守による「日本スゴイ論」:適菜収連載6

実話BUNKAタブーでの適菜収氏の連載を実話BUNKAオンラインにもアップ。第6回は、猫も杓子も保守を名乗っている現在、その自称保守たちによる「日本スゴイ論」について。6回:自称保守による「日本スゴイ論」いよいよ日本も本格的に危なくなってきた。精神的な面においても凋落が止まらない。先日はネトウヨライターの百田尚樹と、デ...
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「性加害」という言葉への違和感:適菜収連載5

実話BUNKAタブーでの適菜収氏の連載を実話BUNKAオンラインにもアップ。第5回は、ジャニー喜多川の性犯罪について。連日マスコミで「性加害」という、これまで聞き慣れなかった言葉が使われている。この言葉こそ、喜多川の問題を矮小化するものではないだろうか。5回:「性加害」という言葉への違和感ジャニーズJr.の“ジュニア”...
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「公共」という概念がなくなった:適菜収連載4

実話BUNKAタブーでの適菜収氏の連載を実話BUNKAオンラインにもアップ。第4回は、「公共」の概念について。かつて銭湯などでは老人がマナーの悪い客を叱っていたが、いまや一番行儀が悪いのは70代、80代になってしまった。4回:「公共」という概念がなくなった最近、「日本ってこんな国だったっけ?」と感じることが多い。昨年、...
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日本維新の会は近代特有の病:適菜収連載3

実話BUNKAタブーでの適菜収氏の連載を実話BUNKAオンラインにもアップ。第3回は、大坂万博は国頼みで、代表自ら「(維新は)第2自民党でいい」「共産党はなくなったらいい政党」とうそぶく政党、日本維新の会について。3回:日本維新の会は近代特有の病維新の会は大阪で発生した大衆運動である。それは決して新しい現象などではない...
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日本語が通じない人があまりに多い:適菜収連載2

実話BUNKAタブーでの適菜収氏の連載を実話BUNKAオンラインにもアップ。第2回は、最近この国において、日本人、外国人問わず、どんどん普通の会話が成り立たなくなってきたという話。2回:日本語が通じない人があまりに多い最近、外を出歩くのが怖い。日本語が通じない人があまりに多いからだ。私の自宅周辺では外国人が急増している...
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国家とはなにか、国民とはなにか:適菜収連載1

実話BUNKAタブーでの適菜収氏の連載を実話BUNKAオンラインにもアップ。第1回は「国家」と「国民」について。1回:国家とはなにか、国民とはなにかナショナリズムに関する文脈でよく言われるのが、「国家」自体は目に見えないということである。国土は目に見えるが、国家は概念にすぎない。「リアリズム」という言葉で有名な、ドイツ...
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