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「性加害」という言葉への違和感:適菜収連載5

連載
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実話BUNKAタブーでの適菜収氏の連載を実話BUNKAオンラインにもアップ。第5回は、ジャニー喜多川の性犯罪について。連日マスコミで「性加害」という、これまで聞き慣れなかった言葉が使われている。この言葉こそ、喜多川の問題を矮小化するものではないだろうか。

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5回:「性加害」という言葉への違和感

ジャニーズJr.の“ジュニア”が狙われた件。報道の早い段階から「性加害」という言葉が使われていたのに私は違和感を覚えた。あまり馴染みのない言葉なのでネットで調べてみると、今世紀に入ってから一部で使われるようになったとのこと。「性加害」とは、同意がない状態で行われる性に関する加害行為全般のことを広く意味する表現。性に関する加害なのだから、使い方としては間違っているわけでもないが、なにか問題の本質を矮小化しているようなニュアンスを感じる。

金銭に関する加害行為ということで、万引きと強盗殺人事件を同列に論じるようなもので、問題を大ごとにしたくないという意図のようなものを感じるのは、考えすぎか。

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しかし、たくさん出てきた内部告発の内容が事実だとしたら、これは人類史上例がないような長期間にわたる児童連続レイプ事件である。レイプは「魂の殺人」ともいわれる。つまり、連続児童殺人事件のようなものだ。一部は和姦だったとしても、社長と従業員の関係なので強制性はある。

ヴァチカンによる児童への性的虐待に匹敵するこの問題が騒動になったのは、イギリスの公共放送「BBC」が邦題「J–POPの捕食者 秘められたスキャンダル」と題するドキュメンタリーを放送したから。かつて『週刊文春』がこの問題を取り上げたが、ジャニー喜多川とジャニーズ事務所は文藝春秋に名誉毀損の損害賠償を求めて提訴。その後、喜多川のセクハラ行為を認めた東京高裁判決が2004年の上告棄却により確定するが、問題はうやむやになっていた。

つまり、国内に自浄作用はない。

また、この件に関し、自民党の橋本聖子に注目が集まったという。

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