第3回 「アロマなんとか」じゃない店名に決定
48歳独身、低所得のフリー編集者が人生の最後の一発逆転を夢見て副業でメンズエステ開業を目指す企画です。前回は開業の地が、板橋区の赤塚に決まったところまでお伝えしました。今回はいよいよ物件を借りるべく不動産屋に行く予定だったのですが、その前にどんな部屋を借りたいのか決めておこうと思います。
メンエスコンサルのN氏によれば、メンエスの部屋に求められる条件は、駅から徒歩7分以内(近いに越したことはないですが、意外と駅近でなくても大丈夫)、部屋の内装はきれいなほうがよい、汚いとか古いのはダメ(女性が待機したくなくなるのはNG)、出店コストを考えると家賃は高くても初期費用をとにかく抑えるのが大事とのこと。なるほどです。
条件が揃ったところで、いざ不動産屋へ、と思うじゃないですか、でも今どき、いきなり不動産屋に行くバカはいません。まずは不動産検索サイトのスーモに条件を入れて検索です。物件数ナンバー1などとテレビCMで垂れ流しているので、信じることにしましょう。
いかにも情弱の発想ですが、テレビCMに一定の効果がある証明でもあります。ホームズを使おうかと思ったのですが、数年前にホームズのCMに出ている本田翼に医者の彼氏がいることが発覚。彼女に裏切られて傷心なので、ホームズは使ってやらないのです!
閑話休題。
スーモで検索したところ、一番上位に理想的な物件が出てきましたよ! 地下鉄赤塚駅徒歩3分、築3年、家賃と管理費を合わせて9万5000円、間取りは洋室9.2畳と広めのワンルーム。まさにメンエスのために用意されたようなお部屋ではありませんか。さっそく不動産屋にアポをとって内見に出かけることにしましょう。善は急げです!
そんなわけで東武東上線沿線、板橋の不動産屋にやってきました。まずは書類を書かされるのですが、メンエスのために部屋を探しているとも言えないので、自分が引っ越すテイで話をします。しかし、わざわざ板橋区みたいな地の果てに住む物好きを演じなければならないとは、なかなかの苦痛ですよ。これは。