第12回 財務省解体デモで誰が得してる?
YouTubeやXから距離を置くようになって数日が経つけれど、スマホをいつも見ている生活から解放されて、すごくリラックスしている。
雨の音や風の音に敏感になったり、目の前の自然現象に気付くようになった。さらに、以前よりも増して感謝もできるようになった気がする。それだけでなく、圧倒的に時間ができる。時間ができると、心に余裕ができて、長期的に価値のある仕事に向き合えるような気すらしてくる。
【価値のある仕事】
最近では、配信番組などのMCも務めていて、ビジネス映像メディアと転職サービスを掛け合わせた『CARINAR』にも関わっている。注目企業のリーダーからビジネスに関する最先端の情報や知識を学び、さらに転職先を見つけることができる次世代型ビジネス映像メディアである。
僕が『CARINAR』で一番力を入れているのは、『CARINAR』に接触した人がすぐに行動をしたくなるようにすることだ。
これは編集者としていわゆるビジネス本を作ってきた時に心がけていたことだけれど、具体的な「HOW TO」を詰め込むのではなく、どうしたら読者が読後にすぐに動こうとするか、熱を感じてくれるかに一番心を砕いて作っていた。
『CARINAR』でも、転職したい人やキャリアアップしたい人たちを刺激する新しい試みにチャレンジしていきたい。
この5年の企業の動きを見ていると、企業に対して、品行方正さやコンプライアンスを重視する流れが非常に強まっている。
そのこと自体は正しいことなのだろうけれど、この流れはおそらく止まらないから、どこかである種の行きすぎになり、「手段と目的が逆転してこれって何のためにやってるの?」という状態があらゆる場面で生まれることになると思う。
僕がスタートアップ企業についての本を作っていた時は、建前の部分よりも、本音の部分が滲む内容にするようにしていた。
やっぱり、面白い人の本を作りたいという気持ちがあって、頭のぶっ飛んでいる企業家たちのリアルな部分を紹介したいと思っていたからだ。