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「この漫画の死に描写がとんでもない」ロマン優光のTOP3

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漫画好きの識者の方々に、思い入れのある死に描写を挙げてもらった!

PROFILE:
ロマン優光(ろまん・ゆうこう)
1972年生まれ。高知県出身。「ロマンポルシェ。」のディレイ担当。ソロのパンク・ロック・ユニット「プンクボイ」としても活動している。近著に『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』など。
X:@punkuboizz

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「だから何なんだよ!」と言うしかない惨状

漫画での死の描写というものは、そのキャラクターの背負った物語を完結させるための意味のある死、単にショッキングな絵面のためだけに存在する死、必要なくなったキャラクターを退場させるためだけにおこる人員整理のための死など色々なものがあるが、どう反応していいのかわからなくなる死の描写というものもその中には生まれてくる。

どおくまんの『暴力大将』での少年院編のラスボスである根室武蔵の最期は何とも言い難い死の代表の一つだ。

主人公・力道剛はライバルが操る悪の番長一味と戦った結果、河内矯正院に送り込まれ、全収容生を暴力と恐怖で支配する総室長・根室との闘いに挑むことに。奇怪な偶像を母として崇拝し、醜悪な容貌を牛の頭蓋骨の仮面の下に隠した身長3メートル以上はある悪魔のような大男・それが根室だ。

力道軍団、根室軍団、矯正院院長・薬師寺猿蔵の部下である軍人上がりの親衛隊と呼ばれる兇悪看守の戦いはラストバトルに。

力動と腹心の部下・黒木栄二郎は根室に囚われていた黒木の兄・栄一郎を救出するが既に廃人状態。

怒りに燃える二人は矯正院の屋根の上で根室と対決しようとするが、根室の背中のマントから拳銃を握った腕がでてきて力道を狙撃。あわやと思われた時、栄一郎が根室に飛び掛かり落下。腕の正体は根室のマントの中に潜んでいた薬師寺であり、薬師寺が根室の実父であったことが唐突にナレーションで語られ、根室父子と栄一郎の死が報告される。根室の謎が何一つ解決されないばかりか唐突に新しい事実が報告、バトルもこれからという時に突然の乱入で終了という不完全燃焼具合。
印象的だが何といっていいのかわからない死にざまだった。

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横山光輝作品におけるキャラクターの死はいつも平熱状態だ。武将も忍者も武芸者も超能力者もギャングもそこらへんのおっさんも、みな同じようにたんたんと死んでいく。今際の際に長々と情感たっぷりに己の想いを吐露することもなく、多くの場合は「うーん」とか「ギャッ」とか呻き声を残すのみで、台詞がある場合も簡潔な状況や心情の説明に過ぎない。それがどんなに残酷な死であっても。

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