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「この漫画の死に描写がとんでもない」ロマン優光のTOP3

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クールでミニマルな空間。奇怪な技、圧倒的暴力が飛び交う戦闘の場においても「ヘへッ、こいつは面白くなってきやがったぜ!」とのたまうような戦闘狂が登場することがない世界。それが光輝ワールド。死ですら例外ではなく。歩くように、話すように、眠るようにたんたんと死んでいく。
そんな横山作品の無数のたんたんとした死に方の中でも印象深いのが『バビル2世』第2部に登場する電撃をあやつる超能力者の死に様だ。バビル2世と敵対する怪人・ヨミの部下である彼は、バビル2世のエネルギー波を受け「内臓が衝撃でズタズタにちぎれていく」と状況を簡潔に説明した後、口から血を「ブーッ」と噴き出して絶命。ほんとにそれだけ。特筆すべきものがない、それゆえに横山作品らしさ溢れる心に残る死に方である。

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最後は『キン肉マン』ブルー・サンダー

「そんな超人いたっけ?」と思う人もいるだろうが、ブルー・サンダーは超人ではなく鳩である。
飼い主の『闘将!!拉麵男』のシュウマイを髣髴させる不快な少年と共にロビンマスク✕マンモスマン戦のリングサイドに現れたブルー・サンダー。ロビンに幸福の青い鳥をプレゼントしたいという少年の動機も意味不明だし、超人プロレス会場に生きている動物を持ち込むのはいかがなものだろう。

案の定、勝手に鳥かごから飛び出し試合を妨害し、当然の怒りを抱いたマンモスマンから制裁を受けて死亡。腹立たしいことに、この死が結果としてロビンの勝利に貢献することになり、ロビンは少年にブルー・サンダーに礼を言わされることに。

全てが理解に苦しむ「だから何なんだよ!」と言うしかない惨状が生まれており、表現としてある種の極北に到達していると言えるだろう。

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※雑誌掲載時に別の作品をとりあげていた部分がありましたが、その作品の作者が関わる性加害問題が発覚。その作品名が好意的な文脈で載っている記事を新たにWeb上に公開することで被害者に負荷を与えることを考えるとそのままの形で公開する気にはなれず、一部取り上げる作品を差し替えました。

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文/ロマン優光

画像/『キン肉マン』(34(ゆでたまご/集英社)
初出/『実話BUNKA超タブー』2026年3月号

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