繰り返しになりますが、「清水の舞台!」と渋りながら国産うなぎは、十中八九失敗します。堂々と安い「輸入うなぎ」を購入しましょう。これがポイントのひとつめです。
ちなみにここでついでに日本酒を買ってください。高いものでも安いものでも、小さくてもOKです。20〜30円程度の小袋入り「うなぎのタレ」が売ってる場合はついでに買うのも良いかも。これは無くてもOKですが。
次は、調理方法です。テフロンのフライパンを用意してください。
ベトベトタレが数段上の味わいに
買ってきたうなぎを観察しましょう。ベトベトのタレがまとわりついてますね。
「うなぎの美味しさの90%はタレ」との説も聞こえてくるほどに、うなぎと言えばタレ、これは異論のないところかと思います。ですが、正直言って、このベトベトタレはそのまま口に入れてもぜんぜん美味しくありません。うなぎのタレ業界のなかでも最下位のタレ、そう言い切って間違いない。なので、洗い流してメタモルフォーゼさせちゃいます。
まずフライパンを準備します。そこにうなぎを入れて、上から日本酒をどぽり。お水もどぽり。軽く加熱してベトベトタレを溶かし落とします。酒や水は大した量じゃなくても大丈夫です。うなぎの表裏を数度返せばOK。
うなぎがある程度キレイになったかな。そう思ったら一旦、うなぎを皿に取り出します。フライパンに残ったタレ入り酒水を超弱火で加熱して煮詰めるのです。
薄っぺらく嘘くさい味のベトベトタレが、旨味成分たっぷりの日本酒と交わり臭みもマスキング、数段階レベルアップした極上タレへと変身していきます。これがポイント2つめ。先程のスーパーで小袋入り「うなぎのタレ」を買ったならここに合流させましょうか。味がまとまりやすくなりますよ。