ゴルフボールによる打撃で車の傷を広げられたのは車の持ち主であり、それによって不当に保険金を支払ったのは保険会社。この被害者である両者を差し置いて、ゴルフを愛する人の話が出てくるのは意味がわからない。意味がわからないまま、「この人、ゴルフが大好きなのかな」とか思っていたら、どうやら本当にそうらしい。なるほど、自分の大好きなゴルフの道具をそんなことに使ったことを本気で怒ったのだろう。それに対して「なんというゴルフ愛の強さだ!」と感動するかといえば全然そんなことはないわけで、色々と変としか言いようがない。「仕事の責任より、ゴルフ愛を優先されても…」という話だ。
卓越したビジネスモデルと言われても、そのビジネスモデルに沿って動いた結果が現在の状況であり、聞かされる方としては戸惑うばかりである。「兼重さんのビジネスモデルは最高!」みたいな社長あげともとれるというか、それでしかないし、謝罪会見の場で言うことでは100パーセントないわけである。ただ前社長が好きなんだろうなということは伝わった。伝わったけど、本当に意味がない。
あと、各地のビッグモーターの店舗の前の街路樹がなくなってる問題の話になった時に兼重氏が環境整備と言い出して、発言を遮られたあたりも、その後の説明の内容を含めてグダグダで、本当にコントみたいになっていた。
燃える闘魂……
あと、「経営計画書」というやつの内容。前時代的で、社員に服従を要求する内容がひどいのは言うまでもないのだけど「燃える闘魂」と書いてるのも本当にひどい。社内報の社長エッセイとかに書いてるならわかるが、大の大人が会社の指針みたいなやつに書かないだろう、普通。
新日本プロレスとかアントニオ猪木本人の関連会社以外で、社内の方針の中に「燃える闘魂」と書いてある企業があったらマズイと思うのが、普通だと思う。ああいうのは、ちゃんと固い言葉でやるべきだと思う。ちゃんと大人になってほしい。