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共感性羞恥をよぶ唐沢俊一氏の「タモリ」ポスト:ロマン優光連載256

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フジテレビ『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』のスーパーバイザーであったことで知られる唐沢氏ではあるが、その雑学知識に誤りが多いことは10年以上前から指摘されている。自己申告された履歴に事実と異なることがあったり、他者について事実と異なることを発言(例:ミスター高橋本を読んだ吉田豪が涙を流して抗議したという話をイベントでする )してきた人でもある。

また、 2007年に幻冬舎から出版された唐沢氏の著作『新・UFO入門』内で、漫棚通信というブログの文章が盗用されていたのが発覚したのを皮切りに、 氏の著作にメルマガ『知泉』などから多くの文章の盗用(唐沢氏本人によれば「引用ミス」)が次々に発覚するということもあった。現在、唐沢氏のライターとしての仕事がほぼ皆無なのも、そこら辺が原因の一つだろう。

そういうわけで、唐沢氏について昔から知っている人間にとって、この種の知識を披露するような唐沢氏の発言は非常に信頼度が薄いものなのである。

そうこうしているうちに写真の女性は映画・テレビ版の『ハレンチ学園』で主役の十兵衛役を演じた児島美ゆき氏であり、この写真について過去に児島氏が男性はタモリ氏とは別人であるとX(旧Twitter)上で証言していたと判明、男性はタモリ氏でなかったと決着した。唐沢氏は該当ポストを削除し、

間違いのあったtweetを削除しました。確認を怠ってtweetしてしまい、お騒がせいたしました。お詫び申し上げます。

と謝罪した。

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「謝罪しないで黙って消すのでは」という下馬評を裏切っての謝罪を、素直に評価する人もいた。盗用事件の時のことを考えると、すぐに謝罪ができるようになったのは進歩と考えることもできる。

ただ、元ポストによって間違った認識が何百万人規模で広がってしまったかもしれないのに、何に関して、どう間違っていたかをはっきりとさせない謝罪であり「なんだかなあ…」と思わなくもない。

新たなタモリ史

これだけでもかなり恥ずかしい話だとは思う。

しかし、本当に恥ずかしい部分は写真の男性をタモリ氏と誤認したことにあるのではない。

ネットで拾った、昭和50年・赤塚不二夫と出会ったころのタモリ。眼帯を顔に描いてあて、右眉毛はたぶん剃っている。……全体から陰気オーラが漂っており、言われないとタモリとはわからない。人間、やはり売れる前と後では顔が変わるねえ。

現在は消去されている元ポストに記されていた文章である。

いまだに続く「恒心教」の連鎖:ロマン優光連載254
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