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東山紀之:サムソン高橋「ハッテン場から愛をこめて」連載4

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今回、東山紀之が社長に就任した際に噴出した過去のエピソード。後輩に電気アンマ、陰茎を皿の上に放り出し「僕のソーセージを食え!」、自分も脱ぎたがるだけではなく後輩のパンツをやたらと脱がせたがる、ノーパンの後輩をジャニー喜多川の前に連れて行く、そして乙女のようにキャッキャと恥じらい笑いながら陰茎を握るジャニー喜多川…。

読み終わって結局ジャニー喜多川の特殊な印象が強くなるエピソードだが、これはLGBTQとかではなく、典型的なホモソーシャルの行為だろう。ホモソーシャルとは、男性同性間での同調圧力の強い共同体幻想である。わかりやすくいうと、男子校の部活の悪ふざけや男の同僚でエロ話したり風俗行ったりするようなことだ。ジャニー喜多川と東山紀之は、〝ホモ〟つながりではあるのだ。

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その端正で潔癖な印象とは違い、東山は芸能界でも屈指の泥臭い出自として知られる。川崎のコリアンタウンで焼肉屋の余った豚足で飢えをしのぎながら育った彼が、上に従い下をコントロールする強烈な上昇志向を抱いていたのは想像に難くない。

そんな東山紀之が特異なホモソーシャルであるジャニーズ事務所で君臨したのは当然のように思える。ただ、その上に位置する頂点の人物がリアルホモセクシャルだと、結果としてそれは最悪な事態となるのであった。

 

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PROFILE:
サムソン高橋(さむそん・たかはし)
鳥取県出身。ゲイ雑誌『SAMSON』 編集部で編集者およびライターとして勤務し、同社の『SAMSON ViDEO』も制作。2002年に退社。その後はフリーライターとして活動。能町みね子と同棲生活をしている。主な著書に、『世界一周ホモのたび』(ぶんか社)シリーズ。
twitter:@samsontakahashi

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