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ほんとに災害時のデマは勘弁してほしい:ロマン優光連載273

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本当に救助を待っている人が救助される機会を減らし、警察・消防・自衛隊の人間を無駄に危険にさらしたり無駄に時間を取らせ、助けようとして拡散してしまう人の善意を踏みにじる。本当に悪質な愉快犯だ。実在する住所の場合、住所を使われた人も迷惑。救助活動の妨害でしかなく、人の命を遊びにつかっている。本当になんのつもりなのか。

デマとは少し違うものだが、X(旧Twitter)上で見られるのが過去のデマを使ったネタポストや釣りポストだ。関東大震災の時の「朝鮮人が井戸に毒をいれた」という有名なデマを使ったものが多い。そもそも、災害時にSNSという公共の場で災害に絡んだデマをネタにしている時点で本当にひどい話だが、もう少し細かく考えてみよう。

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このデマをそのまんまポストしているものは、デマを流して事実として流通させようとしているものよりも、それに対して怒ってきたり、注意してくる人を釣って遊んでいるものの方が多いだろう。反応した人を「ネタにマジレス」という感じでバカにするのが目的の悪意ある愉快犯なのである。こういう差別的なデマを釣りに使うことは、デマに出てくる人たちの心を傷つける行為でしかないし、本気で信じてしまった人が何かをしでかす可能性だってゼロではない。本当に無責任。

「○○が井戸に毒をいれた」と○○の部分をあり得ない人物(他国の大統領など)や対象に変えたり、「朝鮮人が井戸の毒を無効化した」のように変えてふざけている人たちは、元デマをミームとしてしか考えてないのだろう。こういったネタポストは事実ではないことが明白すぎて、デマとしては確かに機能していない。ただ、元のデマの対象になっている人を傷つける可能性については全く配慮がない。ミームにしているだけで、元のデマの持つ意味について何も考えていないのだ。差別しているつもりもないので、怒られてもキョトンとするし、なんなら怒った方をバカ扱いぐらいするだろう。

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